| 序盤は日本がボールを保持する時間帯が多い。シュートらしいシュートも打たれることなく、攻勢に進めていたが、16分、ルーマニアがワンチャンスをものにした。中盤でボールを受けたムトゥがヘディングで右ライン際に張るガネアに落とす。ダイレクトで前方のスペースにはたかれたボールをリターンで受けと、そのまま右サイドを突破。坪井と競り合いながらペナルティーエリア内に進入した。そのままムトゥが右足を振り抜くと、川口の左手をはじき、ニアサイドを破ってゴールへ流れた。ホームのルーマニアが1-0と先制する。
先制された日本だが、この遠征の第1戦となったチュニジア戦で得点を決めた柳沢がいい動きを見せる。17分にはボレーシュートを放つがGKに防がれた。34分には中央の小野から高原へ絶妙のスルーパスが通るが、トラップが流れ、柳沢に渡り、これがオフサイドとみなされた。
前半最大の好機は、36分。小野の左CKを中澤がドンピシャのタイミングでヘディングシュート。ゴールマウスを捉えていたが、相手DFにクリアされ得点にはいたらない。ルーマニアもエース・ムトゥが再三、突破を見せるが守備陣の踏ん張りで決定的なシュートは打たせなかった。
後半に入ると、高原、柳沢の両FWに中田、中村の攻撃的MFの4人で好機を生み出していく。2分、右に張った中村からのクロスを、高めに位置していた中田がヘッドで落とす。柳沢がつぶれた裏側に高原が飛び込むが、相手DFのスライディングでクリアされた。
8分は逆にピンチ。ガネアに右サイドからオフサイドラインを破られ、川口と1対1。しかし、シュートはゴールマウスの右にわずかにそれてピンチを脱した。
お互いに決定機を生み出しつつあった、後半13分、日本代表が同点に追いついた。中盤での中田の中村のパス交換から、中田が右足でチップキック気味にDFの裏へスルーパス。右肩越しにボールを見た柳沢が、ワンバウンドさせてノートラップで左足を振りぬくと、ゴール右隅に決まった。
しばらく、こう着状態が続いていたが、20分過ぎに日本が立て続けにチャンスをつかむと、試合が一気に動き出す。30分前後には日本のパスミスが目立つようになり、ルーマニアに流れが傾き始めた。33分にはムトゥが日本守備陣の裏を完全に取り、抜け出すが、川口がすばやくペナルティーエリア外まで飛び出し、ヘディングでクリア。スローインに逃れた。
後半39分には、三都主のリスタートから右の山田へ。山田が右サイドへスルーパス。中田がフリーで受け、グラウンダーのクロスを入れる。ニアに柳沢が飛び込みシュートするが、コースが限定されており、GKロボントがCKに逃れた。
残り5分となり、ルーマニアが攻勢に出る。41分、右サイドでサントスが振り切られ、クロスを上げられる。坪井のクリアが不十分で、稲本のヘッドでのクリアがエリア内のムトゥに渡ってしまう。エリア内でシュートを打たれるが、川口の正面。途中出場のMFジクにつめられるもボールを死守した。
後半ロスタイムにも、ルーマニアの左からのムトゥのクロスに、クリステアにフリーで合わされるが大きく枠を逸れた。
試合はこのままタイムアップ。1-1での引き分けとなった。 |