試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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KIRIN WORLD CHALLENGE
キリンカップサッカー2004 -Go for 2006-
日時:2004/7/9
観衆:34458人
日本
(Home)
3 1 前半 0 1 スロバキア
(Away)
2 後半 1
福西(45')、鈴木(66')、柳沢(82') 得点者 バブニッチ(65')
川口能活
坪井慶介(48' 田中誠)
宮本恒靖
中澤佑二
加地亮
福西崇史
遠藤保仁
三都主アレサンドロ(81' 三浦淳宏)
中村俊輔(87' 小笠原満男)
鈴木隆行(78' 柳沢敦)
玉田圭司(78' 本山雅志)
出場
選手
チョントファルスキー
ポリョブカ(73' ウルバン)
スニンスキー(84' ドレジャイ)
ボルベリ
ジュリツァ
シュクルテル
チェフ
ジョフチャーク
レイテル(62' ブレシュカ)
バブニッチ
キシュカ(46' *ベニク)
鈴木(27') 警告 ジョフチャーク(33')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

スロバキア、セルビア・モンテネグロの3か国総当たり戦で争われるキリンカップ。優勝賞金10万ドルも大切だが、目前に控えるアジアカップの前哨戦として、そして、ジーコ監督の日本代表での初タイトル獲得として、優勝は至上命題となっている。初戦は古豪スロバキアだ。

引き気味のスロバキアを尻目に、立ち上がりからボール支配率で圧倒する日本。MF中村、三都主、FW鈴木、玉田のレフティカルテットを中心に、左サイドから徐々にゴールに詰め寄っていく。15分には左サイドの三都主から中央の玉田、2列目から飛び出してきたMF福西と華麗にダイレクトパスがつながるが、大型DFの揃うスロバキアの壁に跳ね返され得点することはできない。

それまでほとんど攻め手のなかったスロバキアも、35分を過ぎたあたりから日本陣内に入り込むようになり、40分には中村のパスミスを奪ったFWレイテルがループ気味のシュート。しかし、ここはGK川口が落ち着いてCKに逃れた。

スコアレスで前半を折り返すかと思われた44分。待望の先制点が日本代表に生まれた。左CKから中村が左足でゴールから遠ざかるボールを入れると、ニアサイドで完全にマークを外した福西が高い打点のヘディングシュート。急角度で地面に叩きつけられたボールは、スロバキアゴールのニアサイドを破り1-0。日本代表は1点をリードして前半を折り返した。

後半も立ち上がりからゲームを支配する日本だが、セットプレーから同点に追いつかれてしまった。20分。MFジョフチャークの左からのCKに、宮本のマークを完全に外したFWバブニッチにフリーでへディングシュートを放たれ、ゴールを割られた。

しかし、この日の日本は失ったペースをすぐに取り戻す。中盤で三都主が早いリスタートを見せると、受けた中村はタメを作ってスルーパス。この日精力的に裏を取る動きを繰り返していた鈴木が、オフサイドラインをすり抜けると、ペナルティーエリア内で右に流れながら、飛び出してきたGKと後ろから追いすがるDFの間を越えていく右足のシュート。利き足ではなかったが、冷静にゴール左隅に流し込み、日本代表は再びスロバキアを突き放した。

37分には、待望の追加点が生まれた。相手陣の左サイドで、三都主に代わって途中出場のDF三浦が猛チェック。苦し紛れにGKへ戻したボールを、こちらも途中出場のFW柳沢が追いかけ、処理にもたつくGKからスライディングでボールを奪取。追いすがるGKを振りほどき、無人のゴールへボールを転がし3点目を奪った。

試合はこのまま終了。3-1でスロバキアを破った日本は、幸先良く勝ち点3を獲得。13日に横浜国際競技場で行われるセルビア・モンテネグロ戦で優勝を狙う。

ちょうど1ヶ月前に行われたインド戦のVTRを見ているようなシーンだった。

前半39分、自陣で中村が出したバックパスは、受け手と意思の疎通が図れず、スロバキアFWレイテルへの格好のスルーパスに。マイボールになった瞬間だっただけに能活もやや前よりにポジションを取っていた。飛んできたのはループシュート。明らかな味方のミスからの大ピンチだったが、すぐに右向きの姿勢から2歩後ろに下がると、フィスティングでボールを枠から弾き出す。冷静にCKに逃れ、先制点を許さなかった。

「一瞬気が抜けるシーン。それを補う…」と言ったのは、インド戦の前だった。

この日の日本代表では、しばしばそのようなシーンが見られた。簡単なトラップミス、マークを外されてしまう…。唯一の失点となった左CKからのヘディングもゴール前で「ど」フリーの状況。上から思い切り叩きつけられたことで、左手にわずかに触れたものの、ラインを割らせないほどまでには勢いを殺せなかった。

だが、そこに焦り、怒りの表情を浮かべる能活はいなかった。むしろ「まだ大丈夫だ」「落ち着いていこう」と言わんばかりの笑顔を見せていた。闘志、気迫を全面に出し、感情をむき出しにしてゴールマウスを守る男の笑顔だからこそ、説得力があった。

試合後、場内のファンに向かって挨拶をするためにグラウンドを1周する代表の中に、さまざまなフィールドプレーヤーに話しかける能活がいた。チームの勝利のためのコミュニケーション。デンマークでの経験が存分に活かされている。

コンディションのよさをうかがわせるプレーがあった。後半45分。相手の強引なミドルシュートが、味方DFに当たってこぼれた。ペナルティーエリア内にいたFWブレシュカは、振り向きざまに強烈なシュートを放つ。このシュートは、ゴール右に大きく外れるのだが、そのときの能活の左への横っ飛びは、たとえゴールが横にあと1m広くても防ぐ、という強烈な意思のこもった動きだった。躍動感あふれる跳躍だった。

次戦のセルビア・モンテネグロ戦もおそらく先発出場になる。相手はスロバキアよりも攻撃力がある。だが、明らかにパフォーマンスを向上させている今の能活なら、必ずや勝利に結びつくプレーを見せてくれるはずだ。