試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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KIRIN WORLD CHALLENGE
キリンカップサッカー2004 -Go for 2006-
日時:2004/7/13
観衆:57616人
日本
(Home)
1 0 前半 0 0 セルビア・モンテネグロ
(Away)
1 後半 0
遠藤(48') 得点者  
川口能活
田中誠
宮本恒靖
中澤佑二
加地亮
福西崇史
遠藤保仁
三都主アレサンドロ
中村俊輔
鈴木隆行
玉田圭司(72' 柳沢敦)
出場
選手
イェブリッチ
シャラツ(85' ネズィリ)
ドゥディッチ
ヨキッチ
ぺトコビッチ
ムラデノビッチ(85' ブクチェビッチ)
イリッチ
マリッチ(43' ブクビル)
パンティッチ(72' マルコスキ)
ラゾビッチ(65' イエストロビッチ')
ミロシェビッチ(80' コラコビッチ)
  警告 イリッチ(24')、ミロシェビッチ(75')、
ペトコビッチ(40')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

キリンカップ第2戦はセルビア・モンテネグロ(SCG)との一戦。ともにスロバキアを破り、優勝をかけた戦いになる。得失点差の関係から引き分けでも優勝が決まる日本だが、ジーコ監督の代表初タイトル、さらにその先にあるアジアカップをにらみ、是が非でも勝って優勝を決めたいところだ。

キックオフ早々、ペースをつかんだのは日本代表。3分には、左サイドのDF2人を突破したMF三都主がクロス。FW鈴木が頭で中央に折り返すと、2トップを組むFW玉田がヘディングシュートを狙ったが、惜しくもバーの上。続く5分には、MF中村が右サイドから逆サイドに張る玉田にピタリと収まるロングパス。玉田はドリブルでつっかけるとシュート性のボールをゴール前に送るが、詰めた鈴木はあと一歩届かなかった。

対するSCGも10分過ぎから反撃。フェイエノールトで小野とチームメートのFWラゾビッチが、左サイドを何度も突破し、チャンスを作ると、スペインのセルタで活躍するFWミロシェビッチも、強靭な体躯を活かして、日本守備陣を脅かす。29分にはFKからミロシェビッチがDF田中と競り合いながら、ゴール前になだれ込むが、すばやく飛び出したGK川口が一瞬早くルーズボールを押さえた。

前半終了間際には日本がペースを取り戻す。両サイドからのFK、CKからあわやというシーンを作り出し、39分には、左サイドのFKから中村が大外へクロス。マークを振り切った玉田が利き足と逆の右足でダイレクトボレーを放った。だが、至近距離からのシュートにめっぽう強いSCGのGKイェブリッチにパンチングで防がれた。

0-0で迎えた後半立ち上がり早々。待望の先制点が日本に生まれた。

3分。ボランチ・福西の縦パスを鈴木がワンタッチで後方に流すと、後方からダイナミックにフリーランニングを仕掛けたもう1人のボランチ・遠藤がDFの裏に抜け出し、GKと1対1。飛び出してきたイェブリッチをフェイントで左にかわすと、左足で冷静にゴールに流し込んだ。

その後は気温30度を越えたピッチコンディションで、両軍、前線と守備の間隔が間延びし、打ち合いの様相を呈する。しかしSCGのシュートは川口がことごとく正面でセーブ。43分のチャンスも、途中交代のMFブクビルのシュートを川口が右へ横っ飛びしCKへ逃れた。

日本もサイドからのFK、CKで、エリア後方に位置する遠藤にクロスを入れてダイレクトでのミドルシュートなどでゴールを脅かす。ロスタイムには、ゴールほぼ正面からのFKを三都主が直接狙ったが、惜しくも左ゴールポストを直撃。追加点はならなかった。

試合はこのまま終了。1-0で日本が勝利し、ジーコジャパンは待望の初タイトルを手に入れた。このあと日本代表は、中国、重慶で開催されるアジアカップにディフェンディング王者として臨む。

能活の中で何かが変わろうとしている。

この日は、ダイナミックなプレー、すばやい反応を見せるシーンが少なかった。正面に飛んでくるボールを前に倒れこみながら的確にキャッチ。ボールを大事に抱えてうつぶせになったまま、前方を見据え、一呼吸、置く。ペースがSCGに傾いているとき、立て続けに攻められた時には、さらに余裕を持って起き上がり、周りのチームメートに声をかけ、落ち着きを取り戻させた。

反応の鋭さや、守備陣との連携も日に日に良くなっている。前半29分には、清水商業時代、高校選手権V時のチームメート田中が、ミロシェビッチと競り合いながら倒れるが、田中も相手にフリーでは持たせない。一瞬ルーズになったボールには、受け渡しを感じ取った能活が、いち早く飛び込んで、事なきを得た。後半39分にはCKからのこぼれ球を左サイドから至近距離で打たれたが、右手一本でクリア。ボールの先にいた宮本は、確実にコーナーに逃れた。危ないシーンはこの2つと言っていい。その2つのシーンに反応、連携というキーワードがしっかりと隠されていた。

2001年10月20日。横浜Fマリノスでのラストゲーム以来となる“凱旋試合”。C大阪との試合では延長Vゴールで敗れたが、この日は見事に完封し、成長した姿を満員のファンに見せつけた。

常に余裕の表情を見せるようになった。鬼神という雰囲気はないが、神は戦うばかりではない。数多くの過酷な戦いと、ピッチでの戦い以外の苛烈な経験を経て、包み込むような大きな力を持つ“守護神”に、能活はなろうとしている。