試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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アジアカップ2004 日時:2004/7/20
観衆:-人
日本 1 1 前半 0 0 オマーン
0 後半 0
中村(33') 得点者  
川口能活
田中誠
宮本恒靖
中澤佑二
加地亮
福西崇史
遠藤保仁
三都主アレサンドロ
中村俊輔
鈴木隆行(86' 西紀寛)
玉田圭司(70' 本山雅志)
出場
選手
アル・ハブシ
ラビア
アシューン
ユースフ
アイル
ファウジー
A・ムバラク(64' フバイス)
ハディド(75' ハメド)
マイマニ(80' アイミン)
シャーバン
イマド・アリ
田中(3')、三都主(39') 警告 アシューン(9')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

ディフェンディングチャンピオンとして臨むアジアカップが開幕した。日本代表の初戦は2006年ドイツW杯一次予選でも同組で突破を争う当面のライバル、オマーン。グループリーグ突破をかける大事な初戦でもあり、また秋に控えるW杯予選のアウエーでの戦いを考えると、ぜひともここで叩いておきたいところだ。

試合序盤、主導権を握ったのはオマーン。引いて守るカウンターではなく、中盤からの積極的なプレスから、大胆な攻め上がりを見せる。完全に押せ押せムードになった中東の雄に、日本代表は押し込まれた。前半18分には左サイドからのCKをドンピシャでヘディングされるが、GK川口が横っ飛びからダイビングキャッチ。事なきを得た。29分には中盤でのパスまわしから右サイドへつながれ、最後はゴール前へスルーパスを出されてしまう。FWイマド・アリがダイレクトでゴールを狙ったが、こちらはゴール上に外れた。

27分にこの日2本目となるシュートをFW鈴木が放ったあたりから、徐々に日本もペースを取り戻す。このシュート自体はゴール右へと大きくそれたが、オマーンの攻勢を止める足がかりとなり、33分、待望の先制点が、MF中村から生まれた。

左サイドからのクロスに、オマーンDFのクリアが甘くなったところを逃がさない。こぼれ球を拾った中村は、ドリブルでDF2人をかわしペナルティエリアに侵入。詰めてきた3人目のDFに対し、体を左へ流しながら、意表をついた左足のアウトサイドでカーブをかけたシュートを放つ。左45度から右足でカーブをかけて放たれたような、美しい軌跡を描いたシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。

先制点で流れをつかんだ日本は、鈴木、FW玉田のワンツーや、ボランチ・遠藤の長いドリブルに効果的なワンツーをからめるなど、得点のにおいを感じさせ始めた。守備も落ち着きを取り戻し、再三ピンチの芽を摘んでいたDF中澤の活躍もあり、いい流れで前半を終えた。

後半はジーコ監督の指示どおり、暑さの中でも体力的に消耗しない“リードしている時の戦い方”を狙い、効率よくカウンターを仕掛けようとするが、これがうまく機能しない。逆に一方的に押し込まれる展開が続いた。

前半から続く、左サイドの執拗な攻めは23分にピークを迎え、DFラビアからペナルティーエリア内にスルーパスを出されてしまう。FWマイマニは鋭くボールに反応するが、ここはGK川口が相手を上回る反応を見せ、飛び出してしっかりとキャッチした。

後半もなかばを過ぎると、今度は右サイドからクロスを上げられるシーンが目立ったが、ここはDF宮本、田中が体を張ったプレーでシュートをブロック。GK川口もクロスを判断良くジャンピングキャッチして、決定機を作らせない。後半36分にはこの日最大のピンチを迎え、ゴールライン際の左サイドから中央にグラウンダーで折り返されるが、ここも右手一本でストップした。

終了間際には途中交代のFW本山、西がシュートを放ったが、チャンスらしいチャンスはなく、1-0で試合終了。FIFAランキング、これまでの実績等では計れない、高い実力を持ったオマーンから、大苦戦の末に勝利をもぎ取った。

止める。つかむ。そして、離さない。

この日、能活は一度たりとも、ボールをパンチングでクリアしなかった。恐ろしいまでの集中力、技術の高さをオマーンに見せつけた。

ハイライトは前後半1回ずつ。前半18分には左サイドからのCKをフリーのMF・A・ムバラクに頭で合わせられるが、瞬時に反応した能活は右へ飛んで、ダイビングキャッチ。先制されていれば、嫌なムードが漂ってしまう時間帯で、しっかりとチームの建て直しに貢献する。

後半36分には、この日最大のピンチに対応した。左サイドから、ゴールポストそばのライン際左サイドへパスを通されると、DF中澤を背負ったFWイハド・アリに前を向かれ、さらに中央へグラウンダーで折り返された。ニアサイドへのシュートも考えられ、難局でもあったが、ニアサイドをケアしつつ、右手一本でボールを止めると、瞬時に左手でボールを抱え込み、ゴール前の横断を許さなかった。逆サイドにはオマーンの選手が詰めており、抜けていれば確実に同点に追いつかれていただけに、価値のあるプレーだった。

戦い方を変える余裕が出てきた。W杯予選のインド戦では、無理にボールをキャッチしなかった。それがたとえ取れそうなボールでも、最も確実にチームを勝利に導くプレーを選択した。そしてオマーン戦では、流れを切るためのプレー、キャッチングを意識した。

プレー中の姿からは一見すると見えない部分に、彼の本質でもある戦う気持ち、闘争心はしっかりと残っている。試合後のインタビュー。セカンドボールを拾えなかったことに言及したときだけ、「気迫を持ってプレーした方がいい」と強い口調で言い切った。

安定感、鋭い反応、戦う気持ち。GKに必要なものが、4年前のアジアカップV時よりも一回り大きくなった。再びアジアの頂点へ日本代表を導くのは、やはり能活しかいない。

この暑さと、初戦ということもあったので、とにかく勝ち点3、スリー・ポイントを取ることを意識しました。最後まで集中が切れなかったのがよかったと思います。(苦戦の原因は)セカンドボールをなかなか取れなかったですね。ほとんど拾われていたので、球際をもっと強く行って、絶対に負けないんだ、という気持ちで、気迫を持ってプレーした方がいい。とにかく勝ち点3を取ることが大事なので、まずDFを落ち着かせて、流れを引き寄せようと思いましたが、今日はなかなか難しかったですね。(2戦目以降も)一試合一試合全力でやっていきたいと思います。