| ディフェンディングチャンピオンとして臨むアジアカップが開幕した。日本代表の初戦は2006年ドイツW杯一次予選でも同組で突破を争う当面のライバル、オマーン。グループリーグ突破をかける大事な初戦でもあり、また秋に控えるW杯予選のアウエーでの戦いを考えると、ぜひともここで叩いておきたいところだ。
試合序盤、主導権を握ったのはオマーン。引いて守るカウンターではなく、中盤からの積極的なプレスから、大胆な攻め上がりを見せる。完全に押せ押せムードになった中東の雄に、日本代表は押し込まれた。前半18分には左サイドからのCKをドンピシャでヘディングされるが、GK川口が横っ飛びからダイビングキャッチ。事なきを得た。29分には中盤でのパスまわしから右サイドへつながれ、最後はゴール前へスルーパスを出されてしまう。FWイマド・アリがダイレクトでゴールを狙ったが、こちらはゴール上に外れた。
27分にこの日2本目となるシュートをFW鈴木が放ったあたりから、徐々に日本もペースを取り戻す。このシュート自体はゴール右へと大きくそれたが、オマーンの攻勢を止める足がかりとなり、33分、待望の先制点が、MF中村から生まれた。
左サイドからのクロスに、オマーンDFのクリアが甘くなったところを逃がさない。こぼれ球を拾った中村は、ドリブルでDF2人をかわしペナルティエリアに侵入。詰めてきた3人目のDFに対し、体を左へ流しながら、意表をついた左足のアウトサイドでカーブをかけたシュートを放つ。左45度から右足でカーブをかけて放たれたような、美しい軌跡を描いたシュートは、ゴール右隅に吸い込まれた。
先制点で流れをつかんだ日本は、鈴木、FW玉田のワンツーや、ボランチ・遠藤の長いドリブルに効果的なワンツーをからめるなど、得点のにおいを感じさせ始めた。守備も落ち着きを取り戻し、再三ピンチの芽を摘んでいたDF中澤の活躍もあり、いい流れで前半を終えた。
後半はジーコ監督の指示どおり、暑さの中でも体力的に消耗しない“リードしている時の戦い方”を狙い、効率よくカウンターを仕掛けようとするが、これがうまく機能しない。逆に一方的に押し込まれる展開が続いた。
前半から続く、左サイドの執拗な攻めは23分にピークを迎え、DFラビアからペナルティーエリア内にスルーパスを出されてしまう。FWマイマニは鋭くボールに反応するが、ここはGK川口が相手を上回る反応を見せ、飛び出してしっかりとキャッチした。
後半もなかばを過ぎると、今度は右サイドからクロスを上げられるシーンが目立ったが、ここはDF宮本、田中が体を張ったプレーでシュートをブロック。GK川口もクロスを判断良くジャンピングキャッチして、決定機を作らせない。後半36分にはこの日最大のピンチを迎え、ゴールライン際の左サイドから中央にグラウンダーで折り返されるが、ここも右手一本でストップした。
終了間際には途中交代のFW本山、西がシュートを放ったが、チャンスらしいチャンスはなく、1-0で試合終了。FIFAランキング、これまでの実績等では計れない、高い実力を持ったオマーンから、大苦戦の末に勝利をもぎ取った。 |