試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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アジアカップ2004 日時:2004/7/28
観衆:-人
日本 0 0 前半 0 0 イラン
0 後半 0
  得点者  
川口能活
田中誠
宮本恒靖
中澤佑二
加地亮
福西崇史
遠藤保仁
三都主アレサンドロ
中村俊輔
鈴木隆行(70' 本山雅志)
玉田圭司
出場
選手
ミルザプール
ゴルモハマディ
カエビ
タギプール(23' モバリ)
カメリ
ザレ
ネコウナム
カリミ
アラビ
マハダビキア
ダエイ
玉田(8')、鈴木(16')、川口(60') 警告 アラビ(32')、タギプール(41')、
カエビ(48')、カメリ(74')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

アジアカップ予選グループ最終戦の相手は強豪イラン。ここまで2連勝。早々に決勝トーナメント進出を決めた日本代表は、イラン相手にも勝ち点を奪って、1位通過したいところだ。対するイランも勝ち点を取れなければオマーンの結果次第で予選敗退の危機にさらされるだけに、負けられない戦いになる。さらに、ドーハ、ジョホールバルと続く激闘の系譜が輪をかけることで、両チームの意地と意地がぶつかり合う、激戦が予想される。

湿度こそ30%台とはいえ、気温は40度。だが、気迫のこもった日本イレブンは、立ち上がりから鋭い動きを見せる。前半4分には相手陣から超ロングスルーパスを通されそうになるが、ペナルティエリア内でGK川口がキャッチ。1分後の5分には、左サイドからMF三都主がアーリークロスを入れると、ファーサイドから玉田が飛び込む。これはわずかに届かなかったが、ペースをつかんだ日本代表は、三都主、FW玉田の左サイドからの突破、FW鈴木の裏に抜けるプレー、MF中村のFK、CKといった飛び道具で、やや押し気味に試合を進める。

だが、30分を過ぎるとイランの攻撃を許すようになり、36分には左45度の位置からMFアラビに強烈なミドルシュートを打たれた。ゴールマウスをしっかり捉えた地を這うシュートだったが、これは川口が右に飛んでフィスティング。43分にはスルーパスから抜け出してきたFWマハダビキアに、アラビと同じような位置からから強烈なシュート。ニアサイドを鋭く突かれたが、これも川口が弾き出しCKに逃れた。

40分過ぎには鈴木も2度ほど決定機を迎えたがこちらは枠を捉えることができない。ピンチとチャンスが隣り合わせの緊迫したゲームは、0-0のまま後半戦に突入した。

後半も攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい展開でスタート。立ち上がりから、イランがカリミのエリア内での転倒(判定はシミュレーション)や、そのカリミからのクロスに日本にも馴染み深いFWダエイのヘッドなどで日本を脅かせば、対する日本も玉田の完璧な右サイド突破、中村のゴール正面からのFKなどで応戦する。

15分を過ぎても白熱した展開は落ち着かず、逆にヒートアップ。カリミ、ダエイ、途中出場のMFモバリらのシュートを浴びるが、川口がファインセーブを見せる。押されっぱなしの日本代表も31分にはこの日最大のチャンスを迎える。中村のスルーパスから、途中出場したFW本山がエリア内左サイドに抜け出し、DF1人をかわして、ゴールライン付近からマイナスのボールをグラウンダーで中央へ。走りこんできたボランチの遠藤が右足で強烈なシュートを放つが、イランGKミルザプールに阻まれてしまった。

後半も40分を過ぎると引き分けでも1位通過の決まる日本と、不用意な失点で予選敗退だけは避けたいイランは攻めあわず、後ろでゆったりとボールをまわす展開に。ロスタイム表示は3分だったが、主審は早めに笛を吹きスコアレスドローで試合終了。この瞬間に、日本の1位通過が決定した。

決勝トーナメント進出を決めた日本代表は、このまま重慶に残り、31日18時(日本時間19時)にヨルダンとベスト4をかけて戦う。

冷静に、熱くなった。

立て続けにシュートを浴びていた後半36分。ゴール左隅に飛んできた低い弾道のロングシュートをしっかりとキャッチ。体とボールはゴールラインの方へ流れていったが、完全にはラインを割っていないように見えた。だが、判定はイランのCK。能活はボールを抱えたまますぐに立ち上がると、副審とゴールラインを交互に、右手で大きく指し示しアピールをした。

この日、遅延行為によりすでにイエローカードをもらっていた。二枚目をもらうわけにはいかない。主審が近寄ってくると、落ち着いて自分の持ち場に戻った。流れを食い止めるためには、CKを簡単には与えたくないんだ−、その戦う気持ち、姿勢でチームを鼓舞した。

ミドルレンジからの低い弾道のシュートを浴びた。そのほとんどが枠を捉えていたが、鋭い反応でことごとくセーブ。日本戦になると力を発揮するイランの英雄、ダエイをはじめとする強力FWを封じ込め、自身初のイラン戦完封を達成した。

終了のホイッスルとともに、ゴール脇に置いてあったドリンクに手を伸ばし、のどを潤した。ネットにかけてあったタオルを首に巻き、ふっ、と短い息を吐く。この日、無失点で切り抜けたDF宮本、中澤、田中と、順に抱擁を交わし、センターサークルに向かう守護神の表情は、ひとつの責任を果たした充実感が漂っていた。そして、鋭いまなざしは、この先に控える強敵たちとの過酷な勝ち抜き戦に向けられていた。

今日は本当に苦しい試合でしたが、首位通過できてよかったです。イランは非常に強いチームで、本当に個人の能力が高いんです。守りの面で集中を切らさなかったのがよかったと思う。相手は残り15分でいつも試合を決定づけていたので、あの時間帯は絶対にやられてはいけないというのが頭にありました。(そこを)切り抜けられてよかった。次のヨルダンはどういう相手かよく分かりませんが、一戦一戦、全力で頑張っていきたいと思います。