試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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アジアカップ2004 日時:2004/8/7
観衆:-人
日本 3 1 前半 1 1 中国
2 後半 0
福西(22')、中田(65')、玉田(89') 得点者 リ・ミン(31')
川口能活
田中誠
宮本恒靖
中澤佑二
加地亮
福西崇史
中田浩二
三都主アレサンドロ
中村俊輔
鈴木隆行
玉田圭司
出場
選手
リュウ・ユンフェイ
スン・シャン
チャン・ヤオクン
ジェン・ジ
ウェイ・シン
リ・ミン
シャオ・ジャイ
ジャオ・ジュンジェ
ヤン・ソン(68' スン・ジハイ)
ハオ・ハイドン(56' リ・イ)
リ・ジンユ(76' シュ・ユンロン)
鈴木(14')、中田(40') 警告 スン・シャン(25')、ウェイ・シン(83')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

苦しみ抜いて勝ち点3をもぎ取ったオマーン戦、
よもやの先制点を許したタイ戦、
押し込まれながらもドローに持ち込み首位通過を決めたイラン戦、
奇跡のPK戦を制した準々決勝ヨルダン戦、
1人少ないハンデをものともせず逆転に次ぐ逆転を制した準決勝バーレーン戦。

大ブーイング、40度を超える暑さ、不利な判定。過酷な条件と強敵を全て乗り越え、連覇まであと一歩に迫った日本代表が迎える結末は?

アジアカップ決勝。日本代表はホスト国の中国代表と激突する。

決勝戦、故か。序盤は静かな立ち上がりを見せる。前半8分に左サイドからMFリ・ミンにクロスを上げられ、飛び込んできたFWリ・ジンユにヘディングシュートを打たれるものの、これはバーの上を越えて事なきを得る。

両軍なかなかシュートまで持ち込めない時間帯が続く中、均衡を破ったのは飛び道具を持つ日本代表だった。

前半22分。MF中村が倒されて得た左サイド45度のFKを、自らがゴール前へ送り込む。左足から放たれた高いクロスはファーサイドへ。これを鈴木が中央へ折り返し、最後は中央に詰めていたMF福西が頭で押し込んだ。日本は初めてのシュートで貴重な先制点を得る。

その後ゲームを支配していた日本だったが、一瞬の隙を突かれた。MFヤン・ソンに右サイドでボールをキープされると、MF加地が振り切られてしまい、ペナルティーエリア内に侵入されてしまう。加地も必死にマークするが、ゴール前にグラウンダーのパスを送られる。最後は走り込んできたリ・ミンに左足のインサイドで正確なシュートを打たれ、ゴール右隅に決められてしまった。

1-1からは日本、中国ともに1度ずつチャンスを作るがものにできず。タイスコアで前半を終えた。

セカンド・ハーフ。日本はセットプレーに活路を見出した。

後半10分、先制点と同じような角度からのFK。中村のクロスはゴール前の絶妙な位置に流れるが、これはGKリュウ・ユンフェイが辛うじてパンチング。さらに右からのCKから中国ゴールを脅かすと、こぼれ球を中盤真ん中で拾ったMF中田浩二から左サイドのスペースを突く鈴木へ。鈴木のクロスはゴール前の玉田へ渡り、小柄なストライカーは体を目いっぱい伸ばしヘディングシュート。だがこれもGKのファインセーブにあった。

しかし、3度目の正直。このクリアボールから得た右からのCK。中村が速くライナー性のボールを送り込むと、ファーサイドに詰めた中田が体で押し込む。日本は勝ち越しに成功した。

後半もなかばを過ぎると、なんとしても追いつきたい中国は3人目の交代枠を全て使いきり、反撃に転じる。後半31分には左CKから流れたボールにDFスン・シャンがミドルシュート。グラウンダーで飛んできたボールはゴール前の中国FWの股を抜け、ゴールマウスを捉えていたが、GK川口がしっかりキャッチする。最大のピンチは続く33分。左サイドからのダイレクトパスでペナルティーエリア内にスルーパスを通され、リ・イと川口は1対1の状況に。だが、ここはすばやい反応で飛び出した川口が片手でボールだけを弾きドリブル突破を許さない。続くシュートもMF三都主がクリアし同点弾を許さなかった。

優勝まであと3分となったロスタイム。最後は玉田が祝砲を決めた。同点に追いつくために攻めに主眼を置いていた中国DFの裏に中村がスルーパス。左から抜け出した玉田は、GKとの1対1をドリブルで冷静にかわし、左足でゴールに流し込んだ。

3-1。最後は主審のホイッスルとともにフィールドのプレイヤー、ベンチの選手、スタッフが喚起の雄たけび。2004年のアジアカップは日本サッカー史と、ファンの記憶に残る激闘の末、通算3度目のV。2000年レバノン大会に続く連覇を達成し、最高のフィナーレを迎えた。

また今大会の優勝で、コンフェデレーションズカップの出場資格も獲得した。

理にかなった一瞬の判断が、日本に優勝をもたらした。

1点リードで迎えたこの日最大のピンチ。スルーパスで抜け出したFWリ・イにマークマンはいない。能活は躊躇なく飛び出した。目はボールだけをしっかりと見据える。相手の足に触っただけでもファウルになってしまう。だが、勇気を持って左手を伸ばす。集中力、判断力、反射神経、動体視力、すべての能力をフルに発揮して伸ばされた左手は、ボールだけを弾くことに成功した。

この一連のプレーで見逃してはいけないのが、能活の「足」だった。一見すると体全体がボールに向かっていないため、手だけでボールを抑えに行き、足が流れてしまっているように見える。だが、実は完全にファーサイドを切っていた。左足はグラウンダーのコースを、少し浮いた右足は浮いたボールのコースを、完全に遮断していた。あの場面で、能活は中央にパス、ファーサイドへのシュートという選択肢をリ・イから奪っていた。

縦への突破を誘い、待ち受けて、止める。しかし、特別なプレーではない。能活がよく口にする「普段の練習からの積み重ね」が凝縮されたプレーだった。

前半ロスタイムにも試合を左右しかねない場面で好セーブを見せた。左サイドからゴール前にグラウンダーの速いクロスを入れられる。ニアサイドに詰めるのは中国のエースFWハオ・ハイドン。だが、じっくりと状況を見極め、すぐには飛び出さない。そしてニアサイドをきっちりと意識しながら、ハオ・ハイドンの裏にボールが抜けたところで、鋭い反応から倒れこみ、ボールをストップした。

不思議と縁のあるアジアカップ。2000年レバノン大会、2004年中国大会と、正GKとして連覇を達成した。今大会はベスト11にも選出された。「アジア最強の日本」を証明しつづける男、能活。もうここには敵はいない。最高の手土産を持って、再び欧州での挑戦、激闘に臨む。

いやー、嬉しいですね。みんな冷静にゲームを進めていましたし、今日もリードしてから本当に落ち着いて素晴らしいゲームができました。1試合1試合みんな成長していって、どんな状況でも冷静にプレーできていました。みんなよくやったと思います。

1点取られてしまいましたが、その後冷静にプレーしていましたから、本当にみんな逆境に強くなりましたね。今後に向けても、非常に大きな優勝だと思います。

(今大会の個人的な出来について)まあまあ、よかったと思います。普段の練習からの積み重ねができたということと、今大会はチームの雰囲気が本当に良くて、みんなで勝ち取った優勝だと思います。

優勝カップをまた持ち帰ることができて、本当に嬉しいです。今日は優勝の余韻に浸りたいと思います。