| 2005年は日本代表にとって3大会連続3度目のW杯出場に挑む大切な年。8年ぶりのW杯アジア最終予選を2月9日に控えるチームは、1月29日、今年初戦を迎える。まずは幸先の良いスタートを切りたいところだ。
対戦相手はカザフスタン。今でこそ欧州予選を戦うカザフスタンだが、その8年前は、アジアサッカー協会所属として、日本と同じ最終予選のグループだった。アウエーで終了間際に同点弾を浴び、当時の加茂監督は更迭。日本サッカー界が窮地に陥った時の対戦相手、といえば、思い出す人も多いのではないか。
しかし、1998年フランスW杯アジア最終予選最終試合、ホームでのカザフスタン戦は、5-1の快勝。後のジョホールバルの歓喜に繋がる、グループ2位を決めた相手でもあり、不思議と戦いの節目となっている。2005年初戦も、後には、余裕の最終予選突破に繋がる節目だった、と振り返る試合になるのか?
日本ボールのキックオフで始まった前半。日本代表は立ち上がりから猛攻を仕掛ける。キャプテンマークを巻いた左CB中澤、右WB加地も積極的に敵陣に入り、この試合にかける意気込みがイレブンから伝わってくる。
ピッチから得点のにおいが立ち込める前半5分。先制点が生まれた。右サイドを突破した加地がクロス。カザフスタンDFのクリアボールは、中央のMF小笠原につながり、ペナルティーエリアに浮き球を送ると、飛び込んできたFW玉田が胸トラップから利き足と逆の右足でシュート。ゴール右隅に流し込んだ。
さらに攻め続ける日本。前半11分に左CKを得ると、左WB三都主が低く速いライナー性のボールを入れる。ヘディングの強いニアの中澤を超えたボールは、ゴール中央で待ち受けていたDF松田へ。FW顔負けの胸トラップを見せた攻撃的リベロは、そのまま左足を振りぬきゴール右隅へ突き刺した。早い時間帯に挙げた貴重な追加点は、松田自身代表40試合目にしてAマッチ初ゴールとなった。
そして3点目はあっけなく生まれた。前半24分。敵陣中盤の右サイドで得たFKから、三都主がゴールに向かって曲がってくるフライ性のボールを送ると、飛び込んだFW鈴木、MF福西、さらにはクリアに入ったDFがブラインドになり、一瞬GKが見失ってしまったボールは、カザフスタンゴールに吸い込まれていった。
3-0になった後も両サイドからゴールに向かって巻いてくるFK、両サイドからの崩しからチャンスを生み出す日本。前半終了間際には左サイドの三都主、中央の小笠原がダイレクトで右アウトサイドでDFの裏へ、走りこんだ玉田がワンタッチで内に切り替えしゴールに迫って決定機を迎える。さらには右CKから福西がドンピシャのタイミングでヘディングを見せたが、追加点は奪えず。
守備では接触に神経質な主審が幾度か日本陣内でカザフスタンに直接FKを与えたが、ピンチらしいピンチはなく、日本代表を語るのに欠かせない、伝家の宝刀、セットプレイで決定機を何度も生み出すなど、完璧な内容で日本代表はハーフタイムを迎えた。
後半開始早々からは福西に代え若手ボランチ阿部が登場。自らの初キャップを祝うかのように、前半4分、得意の直接FKでカザフスタンゴールを脅かす。
待望の追加点は後半15分。中央で阿部からのボールを受けた、この日絶好調の小笠原が鋭い反転から敵左DFの裏へスルーパス。すると前半終了間際のように、玉田がペナルティーエリアに走り込み、ボールの転がりにタイミング合わせて得意の左足でシュート。放たれた低い弾道のシュートは、ゴール右隅に突き刺さり、絶好のタイミングで4-0とした。
4点を追うカザフスタンだが、攻めは前半と同じく、単調なロングボール、時折得られるFKからの放り込みがほとんどで、日本の守備陣はきっちりと対処。余裕のあるジーコ監督は予告どおり交代選手を続々とピッチへ送り込む。後半32分には鈴木に代えて、昨季Jリーグで日本人得点ランク1位のFW大黒を、後半43分には左太もも裏の肉離れで代表、所属チームで長期離脱していたDF坪井も投入。結果と内容、さらには選手のトライアルと、充実した2005年初戦となった。
日本代表はこの後、2月2日に埼玉スタジアムでシリア代表と親善試合を行い、2月9日、いよいよ2006年W杯ドイツ大会アジア最終予選、対北朝鮮代表(埼玉スタジアム)に臨む。
|