| ちょうど1週間後に迫ったW杯アジア最終予選の初戦。同じ開始時刻、同じ会場でのこの戦いを最高の最終調整にしたいところだ。対戦相手はFIFAランキング85位のシリア代表。W杯予選ではすでに姿を消したが、カザフスタンよりは骨のあるチーム。ここでもきっちり内容と結果を出したいところだ。
人数をかけたしぶとい守備、そして鋭いカウンター。典型的な中東のチーム、シリア相手には簡単には好機を作らせてもらえない。立ち上がりからボールこそ支配するものの、シュートまでには至らない。前半10分には左サイドのMF三都主のドリブルの突っ掛けからゴール前にボールがこぼれ、ここにボランチの遠藤が詰め、GKと接触して倒されたが、ここは遠藤のシミュレーションを取られてしまう。12分、14分はシリアの鋭いカウンターを食らったが1対1に強い中澤の踏ん張り、WBの位置からカバーに入った三都主のクリア等で、きっちり対応した。
停滞しかけた流れをグッと引き寄せたのは22分。自陣右サイドでFW玉田がDFを背負いながらボールをキープすると、横についたMF福西へ。さらに縦のMF小笠原から右サイドを駆け上がったMF加地へとつながりさらに中央へクロス。これが左サイドまで流れ、最後はサントスが強烈な左足のシュート。惜しくもGK正面でセーブされたが、ダイレクトパスを効果的に使ったビルドアップからフィニッシュという、この試合で初めて素晴らしい攻撃が生まれた。
20分台、30分台と、長い沈黙に入った日本だが、残り5分から再び攻勢に。両サイドの加地、三都主が効果的に敵陣をえぐっていく。すると44分、左サイドからのFKに、小笠原が速いボールをゴール前へ。クリアボールを三都主が拾い、再度クロス。パンチングクリアのボールをさらに中澤が拾って今度は右サイドの加地へ。クロスボールは流れたが、左サイドから三都主がもう一度クロス。怒とうの波状攻撃、そして左右からの連続クロスにずたずたにされるシリア守備陣。その一瞬の隙を逃さずマークを外したFW鈴木が、後ろに下がりながらの難しい体勢でヘディングシュート。これがゴール左に吸い込まれ、ハーフタイム間際の貴重な時間帯に先制点を挙げた。
後半も前半の勢いをそのまま持ち込む。徹底した両サイドから攻めを繰り返す日本。前半とは逆に、今度は左サイドの三都主が激しいアップダウンを繰り返しチャンスを作る。さらに16分にはシリアのジュベイリが2枚目のイエローカードを受け退場し、完全に日本ペースで試合が進む。
待望の追加点は24分。ペナルティーエリア外、左サイドからのFK。三都主の速いクロスはゴール前を横切るが、右サイドで遠藤がフォロー。もう一度鋭いクロスを入れると、怪我から復帰し、スタメンに戻ったDF宮本がヘディングシュート。前半同様、左右からの連続クロスでDFの目を切らせた末のシュートは、鈴木のゴールと同じように、ゴール左隅に緩やかな放物線を描いて吸い込まれていった。
途中4バックに切り替えて、トドメの一撃を狙いに行った日本。そしてロスタイム間際の44分。きっちりと息の根を止めた。攻撃面で高いパフォーマンスを見せ続ける三都主のアーリークロスがゴール前へ。ここにポスト役の鈴木が顔を出すがトラップと見せかけて絶妙のスルー。その裏に走りこんだ司令塔の小笠原が右足でのワントラップから左足で抑えの効いたボレーを叩き込んだ。
3-0と文句のつけようのない結果を出した。前哨戦はきっちりと2連勝。日本サッカー界の今後に関わってくるW杯アジア最終予選だが、北朝鮮戦に向けて、準備はパーフェクトだ。2/9、快勝での白星発進は間違いない。
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