試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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KIRIN WORLD CHALLENGE
キリンカップサッカー2005- Go for 2006 ! -
日時:2005/5/27
観衆:53123人
日本
(Home)
0 0 前半 0 1 アラブ首長国連邦
(Away)
0 後半 1
  得点者 ハイダル・アロ・アリ(69')
川口 能活
田中 誠(77' 茶野 隆行)
宮本 恒靖
坪井 慶介(72' 本山 雅志)
加地 亮
小野 伸二
福西 崇史(82' 稲本 潤一)
三都主 アレサンドロ
小笠原 満男
鈴木 隆行(65' 玉田 圭司)
大黒 将志
出場
選手
イスマイル・ラビー
モハメド・ハミス
オムラン・モハメド
アデル・ナシーブ
サレハ・アブドラ
アリ・アバス
ハイダル・アロ・アリ
ナワフ・ムバラク(87' サウド・ジャシム)
ユセフ・アブドルアジズ
 (81' レダ・アブドルハディ)
ファイサル・ハリル
イスマイル・マタル
  警告  
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

キリンカップ初戦のペルー戦では、後半ロスタイムにカウンターを食らい0-1とまさかの敗北。そのペルーが25日の試合でアラブ首長国連邦(UAE)と引き分けたため、日本のキリンカップ優勝は消滅した。

ただ、キリンカップ獲得よりも大きな目標、それが3大会連続のW杯出場だ。一週間後に迫った第4戦は2位を争うバーレーンとのアウエー戦。この直接対決に勝てば、W杯出場がほぼ決まるだけに、チームの調子を上げていきたいところだ。対戦相手はUAE。同じ中東でカウンターを得意とするだけに、仮想バーレーンには打ってつけ。しっかりと勝利して、いい形で敵地に向かいたい。

前の試合で怪我のため欠場していた右MF加地が復帰。さらにFWにはコンディション不良の玉田に代わって、現在Jリーグ得点王の大黒が入った。またボランチには欧州から帰国した小野が入った。

前半。フェイエノールトで活躍する小野が、チームの柱となって代表に躍動感を与える。3分には右サイドの加地のスローインから、大黒の胸での落としをダイレクトシュート。6分にはセンターライン後方からの長いスルーパスを大黒に通す。19分にはトリッキーなセットプレーに絡む。右サイドでのFKから、キッカーのMF三都主、中央のMF小笠原と渡り、縦へのダイレクトパスに小野が反応。フリーで受けるとゴール前に長いクロスを送り、チャンスを生み出した。圧巻だったのは26分。ゴール前での相手DFのクリアボールを胸でトラップし、左足ボレーと見せかけてボールを浮かせ、右足でループ気味のボレーシュート。だが、これはわずかに枠の外。得点は生まれない。

一方で、ワールドユースでベスト8に入った若い世代を中心とするUAEのカウンターにもさらされた。20分、そのワールドユースで主将としてチームを率いMVPに輝いたFWマタルの中央突破から、三都主の裏のスペースを突かれる。22分にはDFラインへ送られたロングボールのこぼれをマタルがミドルシュート。その後もサイドや、相手のDFラインから長いボールを蹴りこまれ、マタルやFWハリルにゴールに迫られるシーンがあった。

ボールをキープする日本だが、前半のシュート数はUAEの5本に対して4本。後半、攻撃陣の奮起、そして得点が期待される。

後半最初のビッグチャンスも小野。相手DFラインのパス回しをカットしたFW鈴木からのパスを受けると、右サイドからゴール前に向けて斜めに長いドリブル。最後は利き足とは逆の左足で強烈なシュート。惜しくもGKにクリアされたが得点のにおいが漂う。その後も日本は小野を中心にUAEを攻め立てるが、ボールキープこそできるものの、クロスはDFにクリアされ、ミドルシュートには力強さがない。

試合が膠着し始めた24分。ペルー戦に続いて、またしても日本がカウンターに沈んだ。前線からの落としのボールを受けたムバラクが、左足のインサイドでていねいにダイレクトスルーパス。これに同じ2列目のアロ・アリが抜け出す。マークにつくDF坪井も間に合わず、右足でコースを狙った正確なシュートを放たれ、ボールはGK川口の横を抜け、サイドネットに向かって転がっていった。

残り時間20分あまりで0-1。連敗でW杯予選には向かいたくない日本代表。ジーコ監督は、DFの坪井に代えて、FW本山を投入。従来の3バックから4バックへとシフトし得点を狙いに行く。だが、クロスは相手DFにことごとくはじき返され、最大のチャンスだった後半37分も、右サイドからファーサイドを狙った小野のクロスに飛び込んだMF福西のダイビングヘッドがGK正面。終了間際のゴール中央やや右からの直接FKも、サインプレーから縦に抜けて、相手の虚を突くが、ミドルレンジのシュートは、エリア内を9人で固めるUAEの選手に跳ね返される。そしてロスタイムの3分も終了。またしても0-1で敗れた。

バーレーン戦は一週間後の6月3日。それまでに悪い流れを断ち切れるのか―。日本代表。大一番を前にして、不安が尽きない。

立てひざで、ゴールマウスに向かうボールを見送り、険しい表情を浮かべる。やられたのは単純なカウンター。それは前の試合のVTRを見ているようだった。ボールを保持し、相手を押し込み、あとは得点を奪うだけという流れだった後半24分、一瞬の隙を突かれボールを奪われると、相手2列目の飛び出しに3バックの対応が遅れる。DF坪井はMFアロ・アリに付ききれない。シュートコースを狭めた能活だったが、ボールは右横を抜けていき、ゴール右隅に転がっていった。

さまざまな種類のクロスに完璧な対応を見せた。サイドからの速いクロスは胸、顔の前で正確にキャッチ。柔らかいアーリークロスにDFがかぶるシーンもあったが、慌てずバウンドを見極めて捕球した。失点後には敵陣からダイレクトに日本代表ゴールに向かってくる、クリアとも取れるようなロングボールを送られたが、同点に追いつこうと上がり気味のDF陣の裏のスペースをきっちりとケア。味方の同点弾、逆転弾を信じて戦い抜いた。

連敗で最終予選の大一番に挑まなければならない。だが、あの時を知っている。1997年のフランスW杯アジア最終予選。第2戦のアウエーでのUAE戦から、第6戦のホームでのUAE戦まで、実に5戦も勝利から見放された、あの苦境を。それに比べれば、今の状況を恐れることはない。気持ちを切り替えつつも、悪い部分を修正していく反省も忘れない―。そういう経験をしてきた能活だからこそ、調整試合では結果の残せなかった日本代表を、短期間での再建させようとするチームの強い意思に、大きく貢献できるはずだ。