| キリンカップ初戦のペルー戦では、後半ロスタイムにカウンターを食らい0-1とまさかの敗北。そのペルーが25日の試合でアラブ首長国連邦(UAE)と引き分けたため、日本のキリンカップ優勝は消滅した。
ただ、キリンカップ獲得よりも大きな目標、それが3大会連続のW杯出場だ。一週間後に迫った第4戦は2位を争うバーレーンとのアウエー戦。この直接対決に勝てば、W杯出場がほぼ決まるだけに、チームの調子を上げていきたいところだ。対戦相手はUAE。同じ中東でカウンターを得意とするだけに、仮想バーレーンには打ってつけ。しっかりと勝利して、いい形で敵地に向かいたい。
前の試合で怪我のため欠場していた右MF加地が復帰。さらにFWにはコンディション不良の玉田に代わって、現在Jリーグ得点王の大黒が入った。またボランチには欧州から帰国した小野が入った。
前半。フェイエノールトで活躍する小野が、チームの柱となって代表に躍動感を与える。3分には右サイドの加地のスローインから、大黒の胸での落としをダイレクトシュート。6分にはセンターライン後方からの長いスルーパスを大黒に通す。19分にはトリッキーなセットプレーに絡む。右サイドでのFKから、キッカーのMF三都主、中央のMF小笠原と渡り、縦へのダイレクトパスに小野が反応。フリーで受けるとゴール前に長いクロスを送り、チャンスを生み出した。圧巻だったのは26分。ゴール前での相手DFのクリアボールを胸でトラップし、左足ボレーと見せかけてボールを浮かせ、右足でループ気味のボレーシュート。だが、これはわずかに枠の外。得点は生まれない。
一方で、ワールドユースでベスト8に入った若い世代を中心とするUAEのカウンターにもさらされた。20分、そのワールドユースで主将としてチームを率いMVPに輝いたFWマタルの中央突破から、三都主の裏のスペースを突かれる。22分にはDFラインへ送られたロングボールのこぼれをマタルがミドルシュート。その後もサイドや、相手のDFラインから長いボールを蹴りこまれ、マタルやFWハリルにゴールに迫られるシーンがあった。
ボールをキープする日本だが、前半のシュート数はUAEの5本に対して4本。後半、攻撃陣の奮起、そして得点が期待される。
後半最初のビッグチャンスも小野。相手DFラインのパス回しをカットしたFW鈴木からのパスを受けると、右サイドからゴール前に向けて斜めに長いドリブル。最後は利き足とは逆の左足で強烈なシュート。惜しくもGKにクリアされたが得点のにおいが漂う。その後も日本は小野を中心にUAEを攻め立てるが、ボールキープこそできるものの、クロスはDFにクリアされ、ミドルシュートには力強さがない。
試合が膠着し始めた24分。ペルー戦に続いて、またしても日本がカウンターに沈んだ。前線からの落としのボールを受けたムバラクが、左足のインサイドでていねいにダイレクトスルーパス。これに同じ2列目のアロ・アリが抜け出す。マークにつくDF坪井も間に合わず、右足でコースを狙った正確なシュートを放たれ、ボールはGK川口の横を抜け、サイドネットに向かって転がっていった。
残り時間20分あまりで0-1。連敗でW杯予選には向かいたくない日本代表。ジーコ監督は、DFの坪井に代えて、FW本山を投入。従来の3バックから4バックへとシフトし得点を狙いに行く。だが、クロスは相手DFにことごとくはじき返され、最大のチャンスだった後半37分も、右サイドからファーサイドを狙った小野のクロスに飛び込んだMF福西のダイビングヘッドがGK正面。終了間際のゴール中央やや右からの直接FKも、サインプレーから縦に抜けて、相手の虚を突くが、ミドルレンジのシュートは、エリア内を9人で固めるUAEの選手に跳ね返される。そしてロスタイムの3分も終了。またしても0-1で敗れた。
バーレーン戦は一週間後の6月3日。それまでに悪い流れを断ち切れるのか―。日本代表。大一番を前にして、不安が尽きない。 |