試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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2006年W杯ドイツ大会アジア最終予選 日時:2005/06/08
観衆:0人
北朝鮮
0 0 前半 0 2 日本
0 後半 2
  得点者 柳沢(73')、大黒(89')
キム・ミョンギル
ジャン・ソクチョル
リ・ミョンサム
リ・クアンチョン
キム・ヨンジュン
ハン・ソンチョル
リ・ハンジェ
パク・チョルチン(45'* キム・ソンチョル)
チョン・チョル(28' キム・ヨンス)
ホン・ヨンジュ
チェ・チョルマン(61'* パク・ナムチョル)
出場
選手
川口 能活
田中 誠
宮本 恒靖
中澤 佑二
加地 亮
福西 崇史
稲本 潤一
中田 浩二
小笠原 満男
鈴木 隆行(45'* 大黒将志)
柳沢 敦(85' 遠藤 保仁)
パク・ナムチョル(64')、
キム・ヨンス(72')、
キム・ヨンジュン(86')
警告 稲本(64')
キム・ヨンス(89') 退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

W杯ドイツ大会出場に王手をかけた日本は、アジア地区最終予選第5戦、北朝鮮戦に挑む。本拠地での試合後の混乱が元で、北朝鮮がホーム開催権を剥奪された結果、日本は中立地であるタイのバンコクで、さらに無観客で試合を行うことになった。

日本は現在勝ち点9でBグループ2位。この試合に勝つか引き分けるかで3大会連続3度目のW杯出場が決まる。一方の北朝鮮は勝ち点0でグループ最下位だが、グループ3位に入ってのプレーオフ進出の可能性がわずかながらあるだけに、この試合には死に物狂いで挑んでくることが予想される。

最終予選の初戦がホームでの北朝鮮戦だった。試合は後半ロスタイムにFW大黒の決勝弾が生まれ2-1と勝利したものの、厳しい戦いだった。今回は中立地無観客開催となり、北朝鮮サポーターからの激しいプレッシャーを受ける不利なアウエー環境は避けられたが、MF中田英、中村、三都主という3人の主力が出場停止となり、ベストメンバーは組めない。昨年のアジアカップのように日本代表のチーム力が問われる一戦にもなりそうだ。

無観客試合ながら、競技場の外に集まった日本サポーターからのコールが聞こえる中、前半が始まった。序盤は、FW柳沢、MF小笠原、MF加地のコンビネーションから、右サイドを中心に攻略していくが、肝心のシュートシーンがなかなか生まれない。見る者からすれば煮え切らない展開が続くが、失点さえしなければ予選突破、という慎重な試合運びか。しかし逆に20分。北朝鮮に中央から左サイドへとパスを展開され、そのまま左サイドを破られる。さらにクロスを上げられると、中央で待っていたFWホン・ヨンジュにフリーでヘディングされてしまうが、これは枠をそれた。

日本のファースト・チャンスは29分。得意のセットプレーからだった。中盤右サイドからのFKで、小笠原がゴール前に鋭いクロスボールを供給。するとこの日出場停止の三都主に代わって左サイドでスタメン出場したMF中田浩がニアサイドに飛び込みダイビングヘッド。しかしこれはFW鈴木に当たってゴールキックとなってしまった。36分には左サイドからのFKに再び小笠原。ゴールに向かって曲げてくるボールを送り込み、軌道上に柳沢、鈴木が飛び込む。2人は触れなかったものの、DFもクリアできずボールはゴールへ。北朝鮮GKにとっては飛び込んだ選手がブラインドになり、得点か、と思われたが、辛うじて足を伸ばしクリアされてしまった。その後のこぼれ球もゴール前に放り込むがシュートには至らなかった。

FKから2度ほどチャンスを作ったが、決定的と呼べるまでの好機はなく、試合はこのまま0-0でハーフタイムに入った。

後半開始から、ジーコ監督は鈴木に代えてFW大黒を投入。するとチームにダイナミズムが生まれ、日本の攻撃が急激に鋭さを増す。立ち上がりの2分には右サイド加地の突破から稲本がシュート。このボールは北朝鮮DFにクリアされるが、執拗にボールを拾って2度、3度とクロスボールを入れてゴールを狙っていく。5分にはスルーパスに抜け出した柳沢の左足シュート。11分には右サイドのスペースでボールを受けた大黒が、DFを1人交わして中に切れ込み左足でシュート。17分には再び柳沢。後半5分をVTRで見ているように、スルーパスに抜け出し、鋭いシュートを放つ。どのシュートもネットを揺らすことはできなかったが、徐々に攻撃の形が生まれ始める。

すると27分、W杯への道を切り開く待望の先制点が生まれた。MF稲本のゴール前へのロングフィードに大黒が反応。ボールに触れることはできなかったが、DF2人を引き連れ、クリアを中途半端にさせる。するとこぼれたボールに柳沢が詰める。落下地点に素早く走り込んでスライディングしながらボレーシュートを放つと、横っ飛びしたGKの手のわずかに先を越えて、ゴール左隅に流し込んだ。

得点のあとには最大のピンチがあった。中央からのロングボールをポストプレーで落とされ、キム・ソンチョルに抑えの利いた強烈なミドルシュートを浴びる。だが、ここはGK川口が鋭く反応しクリア。CKに逃れた。

その後は北朝鮮にまったくチャンスを与えず、逆に追加点を奪いに行く。43分には大黒から左サイドのスペースに走り込んだMF遠藤にパスが通り、遠藤は中央の小笠原へ。小笠原はペナルティーエリア内右サイドに走り込んだ大黒にスルーパス。受けた大黒はマークするDFを鋭い切り替えしで左に交わし、そのまま左足でシュート。だが、これは相手GKの右手一本でのファインセーブにあい、得点は奪えなかった。

しかし、積極的な姿勢の大黒に天は微笑んだ。直後の44分、ハーフライン付近でボールを奪ったDF田中がそのまま前線にラストパス。DFラインにできたギャップをついた大黒が、オフサイドラインを突破してフリーで抜け出しGKと1対1に。この場面で落ち着いてGKの飛び出しを交わすと、無人のゴールに左足で流し込んだ。

後半ロスタイムに相手選手のラフプレーがあり退場者が出たが、日本は熱くなることもなく冷静に対応し、そのまま試合終了のホイッスル。2-0と快勝した日本代表は、2006年大会の栄えある予選突破第1号として、3大会連続3回目となるW杯出場を決めた。

1年後の6月9日から開幕する2006年W杯ドイツ大会の出場権を得た日本代表の面々は、「OUR VICTORY YOUR VICTORY」と書かれたお揃いの記念Tシャツをまとい記念撮影。喜びをみなで分かち合った。

素晴らしい勝利、素晴らしい予選突破。おめでとう。そして、ありがとう。日本代表!

8年前に代表デビューを果たした思い出の地バンコクで、W杯出場を決めた。

唯一と言っていい枠への強烈なシュートをしっかりと防いだ。先制した直後の後半31分。相手の完璧なポストプレーから生まれたミドルシュート。振り抜いた右足から放たれたボールは、ほぼ一直線にゴールに伸びてくる。だが、これまでの76分間、ほとんどシュートを浴びていなくても集中は途切れていなかった。軽くジャンプをして、両手の平で大きく枠の外に弾き出す。糸を引くようなミドルを難なくセーブし、北朝鮮の気勢を削いだ。

前半20分には左サイドからのクロスにフリーでヘディングを浴びた。ボールは枠を捉えなかったが、1つ間違えば失点という場面。ここではボールがクロスバーを越えるのを確認すると、すぐにピッチに向き直り「切り替えろ!」とチームメートを叱咤した。

97年のフランスW杯アジア最終予選の突破も経験。2度のW杯予選突破をピッチの上で果たした唯一の選手となった。前回は、涙、涙の予選突破となったが、今回は笑顔が弾けた。あの時とは状況が違う。アジアではなく世界で勝つ―。こぼれた笑みは、最終目標への通過点をクリアした安堵と充実感から生まれたものだった。

長く厳しい戦いにひと区切りはついたが、1年後には本大会が待っている。代表で。そして、Jで。さらなる高みを目指すためにも、これからも一戦一戦大事に戦っていくだけだ。

とりあえずW杯の出場権を得ることができてよかった。今まではアジアで勝つことが目標だったが、これからは世界で勝つための戦いになる。

(フランスW杯アジア最終予選を戦った)8年前は自分のことで精一杯だった。今回は8年前と比べてわりと余裕を持ってできたと思う。まわりも良く見えていたし、落ち着いてできたと思う。