試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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第7回FIFAコンフェデレーションズカップ 日時:2005/06/22
観衆:-人
日本 2 1 前半 2 2 ブラジル
1 後半 0
中村(27')、大黒(88') 得点者 ロビーニョ(10')、ロナウジーニョ(32')
川口 能活
加地 亮
田中 誠
宮本 恒靖
三都主 アレサンドロ
福西 崇史
中田 英寿
小笠原 満男(74' 中田 浩二)
中村 俊輔
玉田 圭司(65' 大黒 将志)
柳沢 敦(89' 中田 浩二)
出場
選手
マルコス
ルシオ
シシーニョ
ジュアン
レオ
カカ(62' ヘナト)
ロナウジーニョ
ゼ・ロベルト(78' エドゥ)
ジルベルト・シルバ
ロビーニョ
アドリアーノ(61' ジュリオ・バプティスタ)
三都主(28')、中田英(35')、加地(55') 警告 シシーニョ(56')、ゼ・ロベルト(66')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

各大陸王者が集うコンフェデレーションズカップに参戦中の日本代表。現在1勝1敗で勝ち点3はグループ3位。そして最終戦となる第3戦では、決勝トーナメント進出をかけてワールドチャンピオンのブラジルと対戦することとなった。

1-0と勝利し、内容でも相手を圧倒した第2戦のギリシャ戦と同じスタメンで挑んだ日本代表は、いきなりブラジルの度肝を抜いた。4分、中田英、小笠原、中村、柳沢と、くさびを交えたダイレクトでのボール回しから、最後は小笠原がスルーパス。これに右サイドから加地が走り込み、ダイレクトでブラジルゴールに流し込んだ。これは微妙な判定でオフサイドを取られてしまったが、互角にできるのではないか、というムードが漂う。

しかしさすがはブラジルだった。10分。ロナウジーニョが自陣左サイドからドリブルを開始し50m近く独走。2対2の局面から最後はクロスオーバーして裏を走ってきたロビーニョへスルーパス。ロビーニョは冷静に川口の股間を抜いて先制点を奪った。

日本も負けてはいない。27分に直接FKを得ると、中田英が素早くリスタート。ボールを受けた福西がワントラップしてすぐにフリーの中村へ。するとゴールをちらりと見た中村が豪快に左足を振りぬき、無回転のボールは2002年W杯で無失点だったマルコスのゴールを打ち破った。

目の覚めるようなスーパーシュートで1-1と同点に追いついた日本だったが、ブラジルはすぐに突き放す。32分。中央にドリブルで入ってきたカカから左サイドのロビーニョへ。縦を突破したロビーニョが中央へクロスを送ると、これにロナウジーニョが走り込み、右足アウト気味に当ててゴールを奪った。

勝ち抜けには勝利しかない日本は、後半から玉田に代えて大黒、小笠原に代えて中田浩を投入。すると大黒が積極的に動いてチャンスを作り出す。立ち上がり20秒にはその大黒の左サイド突破から最後は柳沢がシュート。惜しくもマルコスに阻まれたが攻めの姿勢がうかがえる。

互角の攻め合いを演じる日本は続く10分、福西のスルーパスに反応した大黒が右サイドを突破し中央へグラウンダーのラストパス。これに中村が左足を伸ばしてスライディングシュートを見せるが、ゴールライン目前でシシーニョにクリアされてしまった。

王国の反撃は12分。カカのシュートのこぼれ球に右サイドのシシーニョが反応し、GKと1対1。だが、ここは川口が足を出しなんとかCKに逃れる。今度はこのCKのこぼれ球にジュアンが強烈な右足シュート。しかし川口が顔面でセーブ。連続して好守を見せブラジルに3点目を許さない。

追いつきたい日本に同点弾が生まれたのは終了間際の43分だった。中田英のドリブルで得た直接FKを狙うのは中村。マルコスが一歩も動けないFKは惜しくもポストを直撃したが、この跳ね返りを大黒がダイレクトボレーで叩き込み2-2の同点に追いついた。

格下の日本に負けられないブラジルは、勝ち抜けを意識して守備を固め、時間を浪費しようとする。場内からはブーイングの嵐。そして大“ニッポン”コール。声援を受け、勝ちに行く日本はロスタイムに最大のチャンスを迎える。左サイドの三都主が中央に切れ込み、右サイドに張り出した福西へ。福西はこれをダイレクトにゴール前へ。反応したのはまたしても大黒。ヘディングでブラジルゴールを襲うが、わずかのところでマルコスに防がれてしまった。

試合はこのままタイムアップ。予選グループでの敗退が決まってしまったが、ワールドチャンピオンのブラジルと互角に戦ったこの試合は予選グループのベストマッチに選ばれた。世界の強豪国、メキシコ、ギリシャ、ブラジルと戦い1勝1分け1敗の結果と素晴らしい内容を残した日本代表。1年後のW杯、日本サポーターは大いなる期待を抱けそうだ。

最後まで集中を切らさず、王国を本気にさせた。そう、96年のアトランタ五輪のように―。

1-2で迎えた後半。これ以上の失点は許せない。だが、攻撃の刃を鋭く突きつけてくるブラジル。12分。カカがロビーニョとのワンツーで抜け出し、遠目からシュートを打ってくる。このこぼれ球が、左サイドを駆け上がっていたシシーニョの前にこぼれる。1対1の場面。だが、能活は落ち着いて前に詰めると、相手のシュートをかろうじて左足に当てCKに逃れた。

そのCK。高いボールを中央でつながれると、ジュアンの目の前に。勇気を持って詰める能活。思い切り振り抜かれたジュアンの右足からは、弾丸シュートが放たれたが、これを顔面でブロック。連続したピンチをしのぎきり、突き放そうとするブラジルに得点を許さなかった。

脳震盪を起こした能活はうずくまり、しばらく起き上がれない。口の中も切れていた。だが、4分ほど間をおいて再びキレのあるプレーを見せ続ける。27分にはハーフライン付近から独走してきたパプティスタの左足シュートもがっちりセーブ。反撃ののろしを待ち続けた。

終了間際には日本の同点弾が生まれ、さらにはロスタイムにも攻め続けあわや逆転という場面も作り、王国を慌てさせた。2失点しても集中を切らさず粘り抜く。能活とDF陣が呼び込んだ同点劇だった。

試合後、“マイアミの奇跡”の戦友、アトランタ五輪ブラジル代表GKのジダと抱擁を交わした。96年の1-0勝利、そして今回の2-2ドロー。決勝には進めなかった。だが、能活は確実に王国の脳裏に名前を刻み付けた。