| 各大陸王者が集うコンフェデレーションズカップに参戦中の日本代表。現在1勝1敗で勝ち点3はグループ3位。そして最終戦となる第3戦では、決勝トーナメント進出をかけてワールドチャンピオンのブラジルと対戦することとなった。
1-0と勝利し、内容でも相手を圧倒した第2戦のギリシャ戦と同じスタメンで挑んだ日本代表は、いきなりブラジルの度肝を抜いた。4分、中田英、小笠原、中村、柳沢と、くさびを交えたダイレクトでのボール回しから、最後は小笠原がスルーパス。これに右サイドから加地が走り込み、ダイレクトでブラジルゴールに流し込んだ。これは微妙な判定でオフサイドを取られてしまったが、互角にできるのではないか、というムードが漂う。
しかしさすがはブラジルだった。10分。ロナウジーニョが自陣左サイドからドリブルを開始し50m近く独走。2対2の局面から最後はクロスオーバーして裏を走ってきたロビーニョへスルーパス。ロビーニョは冷静に川口の股間を抜いて先制点を奪った。
日本も負けてはいない。27分に直接FKを得ると、中田英が素早くリスタート。ボールを受けた福西がワントラップしてすぐにフリーの中村へ。するとゴールをちらりと見た中村が豪快に左足を振りぬき、無回転のボールは2002年W杯で無失点だったマルコスのゴールを打ち破った。
目の覚めるようなスーパーシュートで1-1と同点に追いついた日本だったが、ブラジルはすぐに突き放す。32分。中央にドリブルで入ってきたカカから左サイドのロビーニョへ。縦を突破したロビーニョが中央へクロスを送ると、これにロナウジーニョが走り込み、右足アウト気味に当ててゴールを奪った。
勝ち抜けには勝利しかない日本は、後半から玉田に代えて大黒、小笠原に代えて中田浩を投入。すると大黒が積極的に動いてチャンスを作り出す。立ち上がり20秒にはその大黒の左サイド突破から最後は柳沢がシュート。惜しくもマルコスに阻まれたが攻めの姿勢がうかがえる。
互角の攻め合いを演じる日本は続く10分、福西のスルーパスに反応した大黒が右サイドを突破し中央へグラウンダーのラストパス。これに中村が左足を伸ばしてスライディングシュートを見せるが、ゴールライン目前でシシーニョにクリアされてしまった。
王国の反撃は12分。カカのシュートのこぼれ球に右サイドのシシーニョが反応し、GKと1対1。だが、ここは川口が足を出しなんとかCKに逃れる。今度はこのCKのこぼれ球にジュアンが強烈な右足シュート。しかし川口が顔面でセーブ。連続して好守を見せブラジルに3点目を許さない。
追いつきたい日本に同点弾が生まれたのは終了間際の43分だった。中田英のドリブルで得た直接FKを狙うのは中村。マルコスが一歩も動けないFKは惜しくもポストを直撃したが、この跳ね返りを大黒がダイレクトボレーで叩き込み2-2の同点に追いついた。
格下の日本に負けられないブラジルは、勝ち抜けを意識して守備を固め、時間を浪費しようとする。場内からはブーイングの嵐。そして大“ニッポン”コール。声援を受け、勝ちに行く日本はロスタイムに最大のチャンスを迎える。左サイドの三都主が中央に切れ込み、右サイドに張り出した福西へ。福西はこれをダイレクトにゴール前へ。反応したのはまたしても大黒。ヘディングでブラジルゴールを襲うが、わずかのところでマルコスに防がれてしまった。
試合はこのままタイムアップ。予選グループでの敗退が決まってしまったが、ワールドチャンピオンのブラジルと互角に戦ったこの試合は予選グループのベストマッチに選ばれた。世界の強豪国、メキシコ、ギリシャ、ブラジルと戦い1勝1分け1敗の結果と素晴らしい内容を残した日本代表。1年後のW杯、日本サポーターは大いなる期待を抱けそうだ。
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