| W杯イヤーの2006年。3大会連続出場を決めた日本代表の幕開けの一戦は、FIFAランキング7位の強豪アメリカ。アウエーでの難敵との対戦は、本大会の初戦、オーストラリア戦を見据えている。幸先よく勝利で飾りたいところだ。
国内組で構成された日本代表。システムは3-6-1。ワントップに怪我から復帰のFW久保。トップ下には浦和に復帰したMF小野と、代表レギュラーを狙うMF小笠原。ボランチ、両サイドMF、DFはおなじみのメンバー。GKは能活だ。
前半立ち上がりは日本ペース。高いボールキープ力とパス回しで優位に試合を進める。6分には素早いリスタートから右WBの加地が抜け出し思い切りよくミドルシュートを放った。
だが、前半の日本のシュートはこれだけだった。10分過ぎからはアメリカの猛攻にさらされる。この試合が野球場で行われたためか、芝に足を取られる選手も続出。これも相まって、両サイドを蹂躙され、一方的に押し込まれた。そして、24分、39分とエリア内でフリーの選手に至近弾を浴び、0-2で前半を終えた。
2失点したものの、能活は気はくのこもったプレーで際どいシュートをセーブ。18分にはCKからの相手ヘディングから、さらに目の前でコースを変えられるという、GK泣かせのシチュエーションを作られる。だが、相手との距離を素早く詰めていたため、何とか胸で弾き出した。
圧巻だったのは30分のプレー。右CKはファーサイドまで流れFWトウェルマンへ。トウェルマンは敵味方が入り乱れる中、強引に右足を振り抜いた。GKからすればシュートモーションが非常に見えづらい状況だったが、能活はボールを一瞬たりとも見失うことはなかった。ボールは日本のゴール左隅を捉えていたが、左に大きく飛んで片手でセーブ。ゴールを割らせなかった。
なんとか巻き返したい日本代表は、後半からFW巻、佐藤を投入し2トップへ。システムは慣れ親しんだ3-5-2。ところが立ち上がりの5分に、CKからフリーでヘディングを叩き込まれてしまう。0-3。能活、宮本らがチーム全体に集中を促す。勝つためにはもうあとがないジーコ監督も積極的に動く。DF田中、MF福西に代え、MF長谷部、MF阿部という活きのいい若手を投入。3バックから4バックへシフトチェンジし、4-4-2で3点差を追う。
この交代が効を奏した。後半から投入された選手は、本大会の代表メンバー枠23人の当落線上の選手たち。彼らの危機感、代表定着への意欲がチームにダイナミズムを生み出す。15分には加地のクロスに巻が飛び込み1点を返す。その後も、巻、佐藤のポストプレー、裏に抜ける動きや、前線からの激しいプレッシング、阿部のミドルシュート、長谷部のドリブルなど、各自が持ち味を発揮してアメリカを押し込む。だがアメリカも守備が堅い。どうにか後半ロスタイムにCKから中澤が2点目を奪うが時すでに遅し。2006年オープニングマッチは苦い黒星となった。
内容的にはいいところなく敗れた日本代表だったが、新戦力の活躍がせめてもの救いか。次戦は2月18日。高さが武器のフィンランド代表をホームに迎える。
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