| 2006年のキリンカップが開幕。W杯イヤーの今年は、国内組の選考試合も兼ねた貴重な親善試合になる。優勝して弾みをつけてドイツに向かいたいところだ。
対戦相手は東欧のブルガリア。94年のW杯アメリカ大会では3位に入った後は、W杯に出場できないなど、国際大会で結果を残せていない。また、欧州リーグが行われているため、主力選手はほとんど来日せず。選手よりも、柏でもプレーした英雄、ストイチコフ監督の知名度が一番高いというチームだ。
週末にJリーグがあった日本は、2日前の日曜日にJリーグの試合があった浦和、鹿島の選手を休ませた。そのため、3-5-2の布陣の中盤より前には、本来であればスタメン候補である、三都主、小野、小笠原らが外れ、左サイドの村井、ボランチの阿部、トップ下には遠藤と、代表入りボーダーライン上の選手が並んだ。ツートップは玉田と巻。代表生き残りをかけた選手たちの熱い戦いに期待したい。
ところが日本、気合が空回りしたわけではないだろうが、立ち上がりの開始1分にいきなり先制を許してしまった。中盤右サイドから大きなサイドチェンジで左裏のスペースを突かれると、中澤の懸命の戻りも実らず、Y・トドロフにクロスを上げられてしまう。これにニアサイドでS・トドロフにコースを変えられゴールに押し込まれてしまった。
出端をくじかれた日本代表だが、徐々にペースを取り戻すと、左サイドの村井の突破やクロス、また運動量豊富な玉田の崩しからチャンスを生み出す。24分には遠藤のスルーパスを受けた玉田が左足を振り抜く。これは惜しくもゴール右ポストを直撃し、得点には至らないが、得点のにおいが漂い始めた。
アクシデントが起こったのは42分。ロングボールを追いかけていた村井が着地時に左ヒザを捻り、ピッチに倒れ込む。じん帯を痛めてしまった村井は自ら×マークを作り、三都主との交代を余儀なくされた。
後半に入ってもペースはつかむものの、得点が奪えない日本代表。業を煮やしたジーコ監督は、ここで4バックにシフトチェンジ。後半15分にボランチの福西とDFの田中を下げて、休ませる予定だった、小野、小笠原のオフェンシブMFを2枚同時に投入した。するとペースは完全に日本のものに。ピッチを制圧し、面白いようにボールが回り始める。
ようやく同点に追いついたのは31分。右サイドの加地からのクロスが左サイドまで流れてきたところを三都主がフォロー。今季好調の三都主が左足でグラウンダーのシュートを放つと、これに巻が飛び込み、不恰好ながら足に当てて押し込んだ。
逆転に執念を燃やす日本は、巻に代えて佐藤、阿部に代えて長谷部を投入し1点を取りに行く。だが自陣の中盤右サイドでFKを与えると、ゴールに向かって曲がってくるボールを送り込まれる。このボールにブルガリアFW、日本DFが競りに行くが誰も触れられない。これが逆にGK川口のタイミングを外し、FKのボールはそのままゴールに吸い込まれてしまった。
試合は1-2で終了。サッカーでいわゆる魔の時間帯と言われる、開始直後、終了間際の5分間に失点したことで、守備面での集中力という課題が浮き彫りになった。また何年も前から言われつづけている得点力不足も顕著に。第2戦のスコットランド戦で、課題を解決する糸口をつかみたい。
|