| キリンカップ最終戦は欧州の古豪、スコットランドと激突する。スコットランドは一昨日に行われたブルガリア戦で5-1と快勝。日本がこの大会で優勝するためには3点差以上をつけて勝つ必要がある。引いて守ってくることが予想されるスコットランド相手には、勝利すらも簡単ではないが、いい形でW杯前の国内最終戦を締めくくってほしいところだ。
是が非でも勝利のほしいジーコジャパンは、キリンカップ初戦、ブルガリア戦の3-5-2から、4-4-2にフォーメーションを変更。GKに川口、DFには右から加地、中澤、宮本、三都主という、本大会でもスタメンが予想されるラインナップ。中盤はダブル・ボランチに福西と遠藤、攻撃的MFには小笠原と小野という顔ぶれ。ツートップにはコンディション不良が懸念されるエース久保とスピードスターの玉田が並んだ。
序盤は三都主の裏のスペースを狙ってくるスコットランドにややペースを握られたが、ブルガリア戦での立ち上がり早々の失点の反省を活かしてか、集中力を保ちきちんと守り切る。すると日本の特徴である中盤でのパスワークでリズムを作る。これでボールは支配したものの、9人でゴール前を固める長身ぞろいのスコットランドの守備をなかなか崩すことができない。
流れが変わったのは24分。右サイドの加地がオーバーラップから中央に切れ込み、利き足とは逆の左足で強烈なミドルシュート。これは惜しくも右ポストを叩き、跳ね返りのボールも詰められなかったが、勢いは俄然日本へ。29分、30分には小笠原が立て続けにゴールを狙うなど、先制点を全力で奪いに行く。
最大のチャンスは43分に訪れた。左サイドの三都主が、ペナルティーエリア手前のスペースに走りこむ玉田にグラウンダーのパス。玉田は左足アウトサイドで、ダイレクトに中央のスペースへはたく。ここに2列目から飛び込んだのは小野。切り返しで2人をかわし、GKと1対1に。だが、至近距離からのシュートはGKにブロックされてしまい、こぼれ球を狙った小笠原のシュートはスコットランドDFのスライディングに阻まれてしまった。
後半立ち上がり早々、日本にアクシデント。DFの要、中澤が空中戦でマクローチと競り合った際に、顔にひじを入れられてしまう。倒れこんだ中澤は起き上がることができず、担架で運び出され、坪井との交代を余儀なくされた。
試合は前半同様に日本がペースをつかみ続ける。8分には、小野のスルーパス、遠藤の中央への折り返しから、最後は小笠原が飛び込んでシュートを放つも、ゴールライン際でスコットランドDFにクリアされてしまう。後半17分には動きの悪かった久保に代えて巻、さらに28分には中盤の遠藤を下げてFWの佐藤を投入し、3トップ気味にして何とか得点を奪いに行くが、ゴールは遠い。終了間際にはペナルティーエリア手前の絶好の位置で直接FKを2度獲得したが、三都主のFKは惜しくもGKに阻まれてしまう。結局試合は0-0のスコアレスドローで終わった。
国内最終戦も白星で飾ることができず、スタジアムは何ともいえない微妙な空気が流れた。だが、思い返せば、昨年のキリンカップでは今回の対戦相手よりも格下のペルー、UAEに0-1で連敗したが、その後は、アジア最終予選、バーレーン戦、北朝鮮戦や、コンフェデレーションズカップのメキシコ戦、ギリシャ戦、ブラジル戦と、ジーコジャパンで1、2を争うような会心の遠征試合を見せた。確かに一抹の不安は残るが、あくまで本番はW杯本大会。日本代表は、この2試合をきっかけに尻上がりに調子を上げてくれるはずだ。
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