泣いても笑っても、W杯前最後となる国際親善試合。相手はFIFAランキング125位のマルタ代表だ。5月30日にはホストカントリーのドイツ代表との親善試合を2-2で終えた。その試合でつかんだ手応えと、見つかった課題。格下相手の試合でチームとしての熟成を終え、万全の態勢で本番に臨みたいところだ。
フォーメーションは、W杯初戦のオーストラリア戦と同じと予想される3-5-2。ドイツ戦で負傷した右WB加地と、コンディション不良の2トップ、高原、柳沢に代わり、駒野、大黒、玉田がスタメンに名を連ねている。
立ち上がりの2分、いきなり日本に先制点が生まれた。左サイドでクリアボールを拾った三都主が、寄せてきた2人のDFの間からグラウンダーのクロス。これに玉田が得意の左足で合わせてダイレクトボレー。キックはボールの芯を捕らえなかったが、うまく左隅に転がりゴールへ。1-0。いい形で試合に入った。
これで完全にペースをつかんだ日本は、圧倒的にボールを支配する。決定機も幾度となく生み出す。だが追加点は奪えない。すると30分過ぎからは、マルタに攻められる場面を作られてしまう。
前半終了間際の45分。3度のピンチに見舞われた。まずはエリアのすぐ外側、右45度のFK。直接狙って来たボールは中田英の足に当たり、コースが変わって日本ゴールマウスへ。しかし、ここはGK川口が抜群の反応を見せ、クロスバーに救われた。
続くマルタの右CK。日本はここで集中が切れたのか、フリーでヘディングシュートを打たれてしまう。しかし、これはGK川口の正面に収まった。
直後のプレー。キャッチした川口のスローから素早いカウンターを狙うが、三都主が簡単にボールを奪われてしまう。すると、中盤のぽっかり空いたスペースに進入され、最後は主将のアギウスにロングシュートを打たれてしまう。川口も手を伸ばすが届かず。だが、ボールはまたしてもクロスバー。日本、失点こそなかったが、いやな形で前半を終えた。
ジーコ監督は、後半からDF坪井に代え、MF小野を投入。4バックにして追加点を狙いに行く。チームも監督の意図を体現するかのように積極的に試合を進めていく。
最初のチャンスは後半2分の右CK。中村からのボールを、ニアサイドの宮本が後ろに流し、最後は中央の福西。だがヘディングシュートはゴール上に外れてしまう。後半7分にも中村の右CKからまたしても福西。今度はニアに飛び込んで薄く頭に当てて角度を変えることでゴールを狙うが、GKに阻まれてしまった。
合宿の疲れもあるのか。その後、なかなか決定機を生み出せない日本。バックアッパーの調整も兼ねてか、続々とメンバーチェンジを行うジーコ監督。玉田に代えてMF小笠原を投入し4-5-1へシフトチェンジ。さらに三都主→中田浩二、福西→稲本、大黒→巻と代えていく。だが、目立ったプレーは後半42分の小野のダイレクトボレー程度。試合は弛緩した空気のまま1-0で終わった。
さあ、次戦はいよいよW杯本大会。F組での第1戦は6月12日、オーストラリア戦だ。前回大会で韓国をベスト4に導いた稀代の名将、ヒディング監督率いるオセアニアの雄に対して、勝利をつかめるのか? 残された時間でコンディションを上げ、最後の総仕上げにかかる。
(yoshikatsu.net制作チーム) |