試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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2006年W杯ドイツ大会 F組 日時:2006/6/18
観衆:41000人
日本代表 0 0 前半 0 0 クロアチア代表
0 後半 0
  得点者  
GK:川口 能活
DF:加地 亮
DF:中澤 佑二
DF:宮本 恒靖
DF:三都主 アレサンドロ
MF:福西 崇史 (45'* 稲本 潤一)
MF:中田 英寿
MF:小笠原 満男
MF:中村 俊輔
FW:高原 直泰 (85' 大黒 将志)
FW:柳沢 敦 (61' 玉田 圭司)
出場
選手
GK:プレティコサ
DF:シムニッチ
DF:R・コバチ
DF:シミッチ
MF:トゥドール (70' オリッチ)
MF:スルナ (87' ボシュニャク)
MF:バビッチ
MF:N・コバチ
MF:クラニチャル (78' モドリッチ)
FW:プルショ
FW:クラスニッチ
宮本(21')、川口(42')、三都主(72') 警告 R・コバチ(32')、スルナ(69')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

初戦のオーストラリア戦を落とし、いきなり瀬戸際に追い詰められた日本代表。グループリーグ第2戦はクロアチアが相手だ。

日本代表にとっても、川口能活にとっても、因縁の相手だ。98年W杯フランス大会。日本は奇しくも今回と同じグループリーグ第2戦で、クロアチアと対戦した。結果は0-1で敗北。グループリーグ敗退が決まってしまった。

ともに1敗として迎える今回の対戦。どちらにとっても負けられない一戦を、日本はなんとしてもモノにしたい。

フォーメーションは、オーストラリア戦の3-5-2から4-4-2にシフトチェンジ。GKは川口。DFは右から、加地、中澤、宮本、三都主。ボランチに中田英と福西。攻撃的な中盤には中村と、初スタメンの小笠原。2トップはジーコの信頼厚い、高原、柳沢のコンビだ。

キックオフ早々。まず日本がペースをつかむ。前半3分には右45度の直接FKから中村がゴールを狙う。さらに中盤のプレスから7分、8分、9分と立て続けにクロアチアゴールに迫る。

対するクロアチアは右サイドMFスルナからの攻撃を徹底。日本のウイークポイントとされている、三都主の裏のスペースを突いてくる。だがスルナからのクロスには、GK川口の思い切りのよいパンチングと、DF中澤のヘディングでのクリアで応戦。決定機を作らせない。

しかし、前半21分。日本にとって悪夢のような出来事が起きた。ペナルティーエリア内でDF宮本が、エースFWプルショとの競り合いに敗れ、こぼれ球を蹴り出そうとした際にプルショを倒してしまう。無常にもホイッスルが吹かれた。判定はPK。堅守を誇るクロアチアに先制点を奪われてしまうのか。

だが、日本には能活がいた。表情からは一切の感情が消えているように見える。無の境地? そう、ちょうど2年前のあの日に見た、伝説のPK戦と同じオーラが出ているように見える。

キッカーは日本の左サイドを崩しにかかる、この試合のキーマン、スルナ。短い助走にあわせ、川口が小刻みにステップを踏む。スルナは右足インサイドでキック。右下隅を狙う。そして、そこに蹴ることが始めからわかっていたかのように能活が左に飛んだ。左手を伸ばす。ボールの真芯を左手のひらが捉えた。ボールはゴールマウスから外れ、ゴールラインを割った。

日本中の祈りが通じた瞬間だ。起き上がった能活は冷静に、しかし、強く雄たけびをあげた。加地とハイタッチをし、中田英と熱く抱き合う。日本代表最大のピンチを能活のスーパーファインセーブが救った。

この日は、日本も積極的にミドルシュートを狙っていった。三都主の左足、初スタメンの小笠原の右足。前半最大の見せ場となった中田英の右足シュート。だが、三都主のシュートは枠を外れ、小笠原はGK正面。中田英のシュートはゴールマウス右隅を捉えていたが、ここはGKプレティコサの美技に防がれてしまった。

0-0で迎えた後半。日本は疲れの見える福西を下げ、稲本を投入。中盤の主導権を奪い返そうとする。そしてこの試合最大の日本のチャンスは後半6分。怪我から復帰の右サイド加地がオーバーラップ。高原とのワンツーでペナルティーエリア内に抜け出して、ゴール前にグラウンダーのクロス。クロアチアGKは加地に寄せているため中央は完全にフリー。DFのマークを外している柳沢! だが、ボールをうまく扱うことができず、右足のアウトサイドに当たってしまい、ボールは大きくゴール右へ。日本の決定力不足。深刻だ。

この頃から試合は消耗戦の様相に。ドイツの暑さに両国の選手の足が止まり始める。ここでジーコ監督が動く。柳沢に代えてスピードのあるドリブルが持ち味のFW玉田を投入。後半32分には中村の浮き球スルーパスに飛び出し、ゴール左45度でフリーで持ち込むが、インステップでのシュートはヒットせず。クロス気味に流れたボールはクロアチアDFに先に寄せられてしまい、決定的なチャンスを活かせない。

中盤は完全に間延び。残り時間はわずかでも、両チームに得点機が数回は生まれそうな気配が漂っている。ジーコ監督は3枚目のカードを切る。後半40分。高原に代えて大黒。足の止まったクロアチア守備陣をスピードで切り裂けるか。

試合終了まで残り1分。右サイドの加地のクロスが流れたところにフォローしたのは三都主。DF2人につかれながらも、ジリジリとエリア内に進入。そして急発進し、縦に突破。左サイドを完全に破った。そしてゴール前にグラウンダーのクロス。しかし、FWをはじめ、誰も詰めることができなかった。

続く中村の左CK。高いボールにファーサイドの中澤がヘッドで折り返す。ボールはゴール前へ。途中出場の大黒が押し込もうとするが、相手DFに後ろから動きを封じられ、ボールに触るのが精一杯でゴールを奪うことはできなかった。

試合はこのままスコアレスドローで終了。勝ち点1を獲得したため、決勝トーナメント進出への可能性はわずかだが残っている。3戦目の相手は王者ブラジル。また、この日イエローカードをもらった主将、宮本が出場停止。その中で、最低でも2点差をつけて勝つという、限りなく高いハードルが待ち受ける。日本代表、奇跡を起こせるか?

可能性はゼロじゃない。マイアミの奇跡の立役者、川口能活、中田英寿が、今の日本代表には、いる。

(yoshikatsu.net制作チーム)

正直、勝てる試合だった。残り10分で、ちょっと足が止まってしまった。そこが頑張りどころだと思うし、そこでどれだけできるかが、本物の選手の強さだと思う。ただ、(グループリーグ突破の)望みはまだあるので、次の試合に勝つことだけを考えてやっていきたい。

運動量が落ちてきて何度か危ない場面もあったが、(中澤)佑二を中心に非常にいい守りをしていたし、あと1試合、ブラジル戦で今までやってきたすべてを発揮できるように頑張りたい。

ここまで追い込まれたら失うものはないので、もう足がつっても、グラウンドで倒れてしまってもいいくらい、全力を出し切ってブラジルに挑みたい。最後まで何が起こるか分からないし、決してあきらめてはいけないので、チャンスがある限り全力で戦っていきたい。