試合出場記録です

最新のものから過去のものまで、Jリーグから、海外リーグ、代表など、出場試合をあますところなくデータ化しました。 みなさんの印象に残っている試合はどれでしょう? また、最新の出場データは、スコアだけでなく、試合情報、能活情報、コメントを掲載しています。

 

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2006年W杯ドイツ大会 F組 日時:2006/6/22
観衆:65000人
日本代表 1 1 前半 1 4 ブラジル代表
0 後半 3
玉田(34') 得点者 ロナウド(45'、81')、
ジュニーニョ(53')、ジウベルト(59')
GK:川口 能活
DF:加地 亮
DF:中澤 佑二
DF:坪井 慶介
DF:三都主 アレサンドロ
MF:稲本 潤一
MF:中田 英寿
MF:小笠原 満男 (56' 中田 浩二)
MF:中村 俊輔
FW:巻 誠一郎 (60' 高原 直泰)
 (66' 大黒 将志)
FW:玉田 圭司
出場
選手
GK:ジーダ (82' セニ)
DF:シシーニョ
DF:ルシオ
DF:ジュアン
DF:ジウベルト
MF:カカ (61' ゼ・ロベルト)
MF:ロナウジーニョ
 (61' リカルジーニョ)
MF:ジウベルト・シウバ
MF:ジュニーニョ・ペルナンブカーノ
FW:ロナウド
FW:ロビーニョ
加地(40') 警告 ジウベウト(44')
  退場  
【注】*はハーフタイムなどのインターバル中の交代を意味する。

1分け1敗で迎えたグループリーグ最終戦。対戦相手はブラジルだ。前回大会の王者を相手に2点差以上で勝つことが、決勝トーナメント進出への最低条件。勝ち点1のグループ最下位から、ブラジルを破ってグループリーグを突破できれば、まさに奇跡として語り継がれるであろう。奇跡といえば、アトランタ五輪の「マイアミの奇跡」。その時も相手はブラジルだった。だったら今晩起こしてやろうじゃないか、奇跡を――。

試合前のアップから場内が沸いた。まずピッチに姿を現したのは川口、楢崎、土肥のGK3人衆。日本サポーターの大歓声に応え、3人全員がスタンドに向かって両手を挙げ、サポーターに感謝の意を示す。続いてフィールドプレーヤーの登場。ここで場内がさらに沸いた。レギュラー組の練習にFWの玉田、巻が参加している。ジーコ監督、賭けに出るのか。

フォーメーションはクロアチア戦と同じく4-4-2。GKは川口。DFは右から、加地、中澤、坪井、三都主。出場停止のキャプテン宮本に代わり、坪井がセンターバックに入っている。ボランチには中田英と稲本。稲本は3戦目にしてスタメンの座を奪還した。前回大会2得点の“W杯男”の活躍に期待したいところだ。攻撃的な中盤には中村、小笠原。そして、2トップ。2戦続けてレギュラーだった高原、柳沢が外れ、玉田、巻がスタメンに名を連ねた。

立ち上がりから気持ちの入ったプレーを見せる、日本代表イレブン。中盤のロナウジーニョには、中田英、稲本が激しくプレッシャーをかけ、前線のロナウド、ロビーニョには、DF陣がスペースを与えないようにする。それでも王者ブラジルは日本のゴールを次々に襲うが、クロアチア戦から最高のパフォーマンスを見せ続ける川口が、ビッグセーブを連発する。

川口のビッグセーブは止まらない。この日ブラジル代表のスタメンに入ったMFジュニーニョの、揺れる無回転ミドルシュート、FKからの直接シュートも、封じてみせる。

すると20分過ぎから、日本も少しずつブラジル陣内に攻め入ることができるようになってきた。24分には、右サイドの加地が、小笠原とのワンツーでペナルティーエリアに進入。クロアチア戦を彷彿とさせる鋭い縦への突破から、中央へグラウンダーのクロスを送り、ブラジル守備陣を慌てさせる。続く右CKからはFW巻が頭でゴールを狙う。何かが起きそうな予感――。

そして、その何かが起きた。前半34分、稲本が得意のロングパスを左サイドの三都主へ通す。母国を相手に張り切る三都主は、フェイントから中央へカットイン。これに呼応するように、FW玉田はブラジルDFラインに沿って、右サイドから左サイドへ横切る動きを見せる。三都主、ペナルティーエリアへスルーパス。パスと同時に、直角に進路を変え、ゴールへ向かう玉田。最高のタイミングで出たパスと、最高のタイミングの抜け出しから生まれた絶好機に、玉田の左足がうなる。インステップで強烈に叩かれたボールは、GKジーダも見送るしかない、ゴール左上に突き刺さった! 日本、先制!

先制されて、ブラジルイレブンの目の色が変わった。これまで以上の猛攻が襲い掛かってくる。だが、日本も体を張った守備で同点ゴールを許さない。まだ前半だが、まさかの奇跡を期待したくなってくる。

だが、サッカーの世界はそんなには甘くない。いや、むしろ日本が甘かったというべきか。前半ロスタイム。右サイドでボールをキープしたロナウジーニョに、ペナルティーエリア左まで届く大きなサイドチェンジのボールを許してしまう。三都主のマークが遅れた。走りこんできたのは、右SBのシシーニョ。ヘッドで中央に折り返されてしまう。サイドチェンジを繰り返されたことで、日本の守備陣はロナウドをノーマークにしてしまった。今大会でW杯通算得点王の地位に就くであろう、ロナウドは、正確に頭でボールを捉える。日本、前半終了間際、1分と示されたロスタイムを耐えられず、痛恨の同点弾を許した。

前半終了間際の同点弾で気落ちしたのだろうか。後半は序盤から、中盤でのプレスがまったくかけられない。MFカカ、ロナウジーニョ、ジュニーニョらにミドルシュートを浴びてしまう。

すると後半8分、シュートの名手ジュニーニョに、時間とスペースを与えてしまった。ゴールをルックアップするジュニーニョ。次の瞬間、右足を振りぬくと、恐怖の無回転ボールが飛んできた。GK川口が手を伸ばすが、ボールは急激に沈み込み、川口の手をすり抜けて日本ゴールに突き刺さってしまった。

逆転を許した日本。ここでジーコ監督は、小笠原に代えて中田浩を起用。中田英を攻撃的なポジションに上げ、再逆転、さらには2点差での勝利を目指す。しかし、一度崩れたバランスは元に戻せない。後半14分、ロナウジーニョからのスルーパスに、左SBのジウベルトが走り込む。日本代表、マーカーがつききれない。ペナルティーエリアへの進入を許してしまい、左足シュートでゴールを割られてしまった。

もがく日本。FW巻に代えて高原を投入。だが、高原は相手選手との接触で負傷。わずか6分でピッチを後にし、FW大黒が投入された。日本代表にとっては3枚の交代カードを使い切ってしまう、苦しすぎる展開だ。

余裕のブラジルは、主力のカカとロナウジーニョを休ませる余裕を見せるが、それでも強さが変わらないのが王国の王国たる所以か。後半36分には、ロナウドにこの日2点目のゴールを決められてしまい1-4。後半37分には、負傷があったわけでもないのに、GKがジーダから控えのセニに代わるという、前代未聞の交代劇を許す屈辱も受けた。

最終スコアは1-4。ジーコジャパンの冒険は、早すぎる終幕を迎えることになってしまった。中田英はピッチで倒れこみ、まったく動かない。泣いているのだろうか。

大敗したものの、王者相手に戦う姿勢を見せていただけに、初戦の敗北、2戦目のスコアレスドローが痛かった。日本の最終結果は1分け2敗。グループリーグ最下位で大会を去ることになった。

(yoshikatsu.net制作チーム)