アジアカップ予選グループ最終戦は地元ベトナムと戦い。ここまで勝ち点4ずつの両チームだが、日本は引き分けでも決勝トーナメントに進めるのに対し、ベトナムは勝たないと、同時刻に別会場で行われているカタールvsUAE戦の結果次第では予選敗退もありうる。守り一辺倒にはなれないベトナム相手だけに、苦しめられた中東勢のカウンターを、今度は逆に仕掛けたいところだ。
UAE戦と同じスタメンで臨んだ日本代表だったが、なんと先制点を献上してしまう。前半7分。左CKから低く速いボールをニアに入れられると、ワンバウンドしたボールは、MF鈴木の足に当たり、日本ゴールへ。まさかの失点を喫した。
だが、この程度のことで慌てる日本代表ではない。5分後の前半12分。左サイドをえぐったMF中村俊が、キックフェイントでDFをかわしてクロス。GKを超えたボールに飛び込んだのはFW巻。落ち着いて胸で押し込み、すぐさま同点に追いついた。
さらに前半31分。FW高原が倒されて得たペナルティーエリアすぐ外、左45度からのFK。中村俊が蹴ると見せかけてMF遠藤が右足で直接シュート! カーブをあまりかけずスピードを重視した一撃は、中村俊のシュートを予測していたGKの逆を突き、ゴール右に突き刺さった。
2-1で迎えた後半も圧倒的に日本ペース。待望の追加点も後半7分に生まれた。左サイドでDF駒野が遠藤とのワンツーで縦に抜け出すと、再びペナルティーエリアに進入してきた遠藤にパス。遠藤はワントラップから簡単に中央へラストパス。ここに、ペナルティーエリア外から走りこんできた中村俊が、利き足とは逆の右足でコースを狙ったシュート。これがゴール左に突き刺さった。少ないタッチでのパス回しからダイレクトシュートでの得点。ベンチのオシム監督も思わずガッツポーズが飛び出す。日本、美しい展開からのビューティフルゴールで3点目を奪った。
とどめの一撃は後半14分。左サイドからのFKを蹴るのは遠藤。ファーサイドへ高いボールを送ると、DFに引っ張られながらも巻がヘディングシュート。これがゴール右に決まり4-1。日本、試合を決めた。
その後は疲れの見える中村俊、遠藤に代え、運動量の豊富なMF羽生、MF水野を投入。さらに2得点の巻を下げ、FW佐藤を入れ、カウンターを繰り出せる準備も整えるなど、万全の試合運びを見せた。
試合はこのまま終了。日本が4-1と快勝し、B組首位通過で準々決勝進出を決めた。対戦相手は2006年W杯、グループリーグ初戦で辛酸をなめさせられた因縁のオーストラリアに決定。早くもリベンジの機会がやってきた。
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