さあ、W杯のリベンジだ!
2007年アジアカップの準々決勝。日本代表の対戦相手は、2006年W杯ドイツ大会のグループリーグ初戦で魔の6分間に3失点を喫し、悪夢の逆転負けを喫した、“サッカールー”ことオーストラリア代表。404日ぶりの対戦で、日本は進化を見せられるのか?
グループリーグの第2戦、第3戦と同じスタメンで臨んだ日本代表は、序盤から試合を支配。守備面では、オーストラリアのエースFW、ビドゥカへのロングボールに、DF中澤と中盤の鈴木で挟み込んでうまくボールを奪う場面が目立つ。攻撃では無理に仕掛けることはしないが、丁寧にボールをつないでリズムを作っていった。
0-0で迎えた後半。試合が動いた。後半24分。FWビドゥカに代わって入ったFWキューウェルの左CKは、低い弾道で日本ゴール前に。これに日本DFが反応できない。ボールはファーサイドまで流れてしまう。ここに詰めたのはMFアロイージ。日本はペースを完全に握っていただけに、痛い失点となった。
だが、日本は、ドイツで敗れた日本ではなかった。直後の27分。左サイドを破ったMF中村俊の高いクロスをファーサイドのFW巻が頭で折り返す。このボールをオーストラリアDFがクリアミス。そこでFW高原だ。このボールを抜け目なく拾うと、右足でボレーシュートを狙おうとするキックフェイント。これでDF1人を交わし、左足を振りぬくと、オーストリアゴールの左ポストに当たってゴール! 日本、同点に追いついた。
さらに後半31分には、中盤のルーズボールでの競り合いで、高原がMFグレッラにひじ打ちを受ける。グレッラはレッドカードで一発退場。日本代表、数的有利も得た。
しかし、オーストラリアもしたたかだ。キューウェル1人を前線に残し、残りの全員でゴール前を固める。日本攻め切れず試合は延長戦に入った。
延長戦は圧倒的に日本が押し込む。延長後半には、MF遠藤のループ、交代出場のFW佐藤がラインの裏に抜け出しシュート、右CKのこぼれ球に中村俊がダイレクトボレーと、オーストラリアゴールを脅かすが得点が奪えない。試合は結局1-1のまま終了。勝敗の行方はPK戦にゆだねられることになった。
PK戦。良い試合をしている方が得てして負ける戦い。日本代表が圧倒的に押していただけに不安が募るが――。
日本には川口能活がいた。
先行はオーストラリア。1本目のキッカーはキューウェル。能活、完全に読みきって左に飛び、会心のセーブ! 続く2本目はDFのニール。今度は右に飛んで、これまたドンピシャでストップ!! 2004年アジアカップ準々決勝のヨルダン戦の奇跡のPK戦勝利、W杯ドイツ大会クロアチア戦のMFスルナのPKストップなど、大一番でのPKで結果を出してきた能活が、ここでも結果を出した。
このストップでほぼ勝負はついていた。日本は中村俊、遠藤、DF駒野が落ち着いて決める。高原は枠を外したが、最後のキッカー、中澤が、ドイツでの屈辱を払拭するかのように、ゴール右上スミに叩き込んだ。
PK戦を4-3で制した日本。準々決勝で難敵オーストラリアを下した。準決勝は25日(水)。サウジアラビアとウズベキスタンの勝者と戦う。 |